[コソ鍋・弐佰玖]これぞタッカンマリ。鶏の旨みをたっぷり味わえる新大久保の名店


「気の置けない仲」という言葉がありますね。

鍋、つつこ。のメンバーももちろんそうなんですが、それとは別に定期的に鍋をつついている4人組がいます(自分含め)。

ちなみにこの集団には鍋、つつこ。のメンバーでもある竜がいるのですが、毎回持ち回りで鍋を見繕ってつつきに行っています。

担当分野のおおよそは以下のような感じ。

  • 韓国系料理担当:朴さん
  • 中国系料理担当:中村さん
  • 和系担当:竜
  • 同じく和系とタイ系担当:大崎

ちなみに過去に鍋、つつこ。でも紹介していますが、改めて見るとどっちもカムジャタンなんですね。もちろん朴さん担当です。

さて今回もなぜか鍋、つつこ。で紹介するときは朴さんになってしまう、その彼のおすすめタッカンマリをつつきに行ってきました。

そのものズバリの鍋の名前

タッカンマリとは韓国語だと【닭한마리】と表記するそうです。

調べてみるとこれは単語2語の合成語のようで、【닭(タク)】が鶏、【한마리(ハンマリ)】が1羽という意味だそう。(公式ページを参考

材料そのものが鍋の名称になっているのって、どれくらいあるんだろうと考えてみますが、なかなか思いつかないですね。ひとつ思いついたのは【湯豆腐】。材料はお湯と豆腐にプラスアルファといった感じです。

ちなみによくよく考えてみると、鍋料理の名前の体系はほぼ以下の3種類に集約されるような気がします。

  1. 材料+調理器具
    たとえば、もつ鍋・あんこう鍋・きりたんぽ鍋など。
  2. 見た目や状態+調理器具
    たとえば、ちりとり鍋・ぼたん鍋・土手鍋など。
  3. 材料+調理法・スタイル
    たとえば、水炊き・湯葉しゃぶなど。

ここまで材料一辺倒の鍋ってなかなか思いつかないですが、そういえばカムジャタン(감자탕)も、【감자】=ジャガイモ、【탕】がスープで、そのものズバリですね。韓国にはこういう名前の付け方が多いのかしら。

まあ、でもわかりやすくていいですよね。言葉の勉強にもなりそう。

お店もそのまんまの名称、コリアタッカンマリ

そんなタッカンマリを出してくれるお店の名前も、そのまんまの名前。これは解説いらないですね。

新大久保駅改札脇の小径をちょっといったところにある、オレンジ色が印象的なお店です。

新大久保駅から歩いて1-2分。綺麗なオレンジの看板。

新大久保駅から歩いて1-2分。綺麗なオレンジの看板。

韓国料理担当、朴さんが指し示すのが今回のお店

韓国料理担当、朴さんが指し示すのが今回のお店

階段を上って2階へ

階段を上って2階へ

なかなかに混んでいる店内。人気があるんだなあと思いつつ席について見るのはシンプルなメニュー。

専門店らしく、いさぎのいい品揃えです。

専門店らしいいさぎよいメニュー

専門店らしいいさぎよいメニュー

今回は韓国料理は任せとけの朴さんのオススメで、2羽入りをオーダーします。

それらが来る前のおつまみとして、「サクッとチーズチヂミ」「おつまみ3点セット」をキムチ・特製ピリ辛ピクルス・韓国風やっこの組みあわせで頼みました。

洋風のチヂミ。美味しい

洋風のチヂミ。美味しい

3点セット。個人的にはピクルスが好み

3点セット。個人的にはピクルスが好み

ちなみに席の脇には「つけダレのおいしい作り方」の張り紙が。

「つくり方」「おいしい」の2語を見ると大学の試験で「おいしいカレーの作り方」を書く学生がよくいたという都市伝説を思い出す

「つくり方」「おいしい」の2語を見ると大学の試験で「おいしいカレーの作り方」を書く学生がよくいたという都市伝説を思い出す

なるほど、タレは好みで作るんですねーということで自作。なかなか美味しい。

作ってみた。見た目ほど辛くない。マスタード多めが個人的には美味しい

作ってみた。見た目ほど辛くない。マスタード多めが個人的には美味しい

 

さて、そうこうしているうちに……?

やってきましたタッカンマリ

来ました、どーーーーん。

2羽の丸鶏。迫力満点

2羽の丸鶏。迫力満点

店員さんができあがりまで面倒を見てくれます

店員さんができあがりまで面倒を見てくれます

深めの鍋に入ってやってきた丸鶏は迫力満点。

一見するとどうやって仕上げればいいんだろう? と思ってしまいますがそれは杞憂。

店員さんができあがりまでしっかり面倒を見てくれるので安心です。

しばらくすると、スープだけを入れてくれます。まずはこれだけで味わってくださいとのこと。

見るからに美味しそう

見るからに美味しそう

鶏の旨みがしっかり。だが優しい味

鶏の旨みがしっかり。だが優しい味

ちなみにこのあたり、日本の水炊きにも通じますね。

以前ご紹介した「華味鳥」さんの水炊きでも、スープだけを味わう楽しみがありました。下の写真はその時のようす。

スープだけでもいただきます

スープだけでもいただきます

 

さて、そうこうしているうちに、タッカンマリができあがり。いただきまーす!

やわらかい鶏肉

やわらかい鶏肉

とても柔らかく炊けた鶏肉に、ほんのり辛いつけダレがとてもよく合います。

最初はあんなに大きな丸鶏を2羽完食できるのか? と思っていましたが、まったく問題なく。

あっという間になくなっていきました…… が、これで終わりではなく。日本の鍋と同じように〆がありました。

〆は韓国麺、カルグクス

〆は韓国麺、カルグクス

その名も「カルグクス」。

カルグクス(칼국수, Kalguksu)とは、朝鮮半島で食べられている麺料理の一種である。北朝鮮ではカルジェビグク(칼제비국, Kaljebiguk)と呼ばれる。

出典:Wikipedia – カルグクス

なんかちょっとかっこいい名前のこの麺、いわば韓国風のうどんでしょうか。

ちなみにこちらも2語の合成のようで、【칼(カル)】が包丁、【국수(グクス)】が麺の意だそう。

コシがあってとても美味しかった!

麺は鍋の〆の王道のひとつですね

麺は鍋の〆の王道のひとつですね

 

マッコリも美味しいよ

ちなみにこちらのコリアタッカンマリさん、マッコリも数種類置いてあります。

これまた朴さんイチオシの「うさぎのダンス」という生マッコリをオーダー。

ラベルがかわいらしい「うさぎのダンス」

ラベルがかわいらしい「うさぎのダンス」

とくとくとく...... と注ぎ......

とくとくとく…… と注ぎ……

かーーーーー!

かーーーーー!

くーーーーー!

くーーーーー!

これ、美味しい! 止まらない美味しさにたちまちのうちに開けて追加オーダーします。

止まらない美味しさを堪能していましたが、残念! 5本目を頼もうとしたところで在庫切れの悲しいお知らせ。

しかたないので別のマッコリに切り替え。でもこれも美味しい。

ということで、結局9本のマッコリを開けてしまう結果に。あと1本あればボウリングごっこができたかな。

空っぽになったボトルたち。飲んだ飲んだ!

空っぽになったボトルたち。飲んだ飲んだ!

そんなこんなでお腹いっぱい食べ、楽しく酔った夜が過ぎていきました。

ちなみにこちらのお店、メディアで紹介されることも多いらしいので、行くときは予約をしていったほうが良さそうですよ。

 

 

丸鶏堪能、鍋、つつこ。

(文責・大崎)

今回つついた鍋

種類: タッカンマリ
店名: コリアタッカンマリ(東京・新大久保)
URL: http://www.dakhanmari.com


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