[コソ鍋・弐]ジンギスカンは鍋なのか


今回は大崎のコソ鍋をご紹介。

この日一緒に行ったのは、去年まで常駐でお世話になっていた某N社で同じチームにいた某氏。
お互い複数のプロジェクトを回していく立場に立つことが多いこともあり、プロジェクトの設計や運営、それらに取り組む姿勢のあり方などについて、結局答えはでなかったものの、深く・楽しく考えを交わすことができました。

その楽しい会話の触媒となったのが、ぼくの周りにも愛好者の多い「六本木 ジンギスカンだるま」のジンギスカン。

ジンギスカンは鍋と言えるのか? という疑問についてはあとで触れるので、ここでは細かいところは気にせずに、鍋、つつこ。

ジンギスカン=臭い+固い を覆すおいしさ

ここで出してくれるお肉は、ラムもマトンもおいしい! ジンギスカンというと臭い・固いのイメージがわりと定着しているかと思いますが、そのイメージを見事なまでに覆してくれます。

柔らかくて臭みのないラムとマトン

柔らかくて臭みのないラムとマトン

数年前から料金もかなり低く設定されるようになり、リーズナブルにジンギスカンを楽しめるのも嬉しいです。

東京ミッドタウンから徒歩で数分のところにあるので、近くにお立ち寄りの際は足を伸ばしてみるのをお勧めします。(混んでいて入れないことが多いので、事前予約をお勧めします)

東京ミッドタウンのスグ近くの路地を入ったところの3Fにお店があります。

東京ミッドタウンのスグ近くの路地を入ったところの3Fにお店があります。

はい。写真はここまで。

なぜこれしかないのか? その理由をこれから説明します。

そもそもジンギスカンは鍋なのか? 論争

ここに行く前、「鍋、つつこ。」のメンバーや、facebook上で繋がっている友人とのやりとりでちょっとした論争がありました。

まず、そもそも「鍋」の定義自体をこの「鍋、つつこ。」のメンバー内でも明確にしていないというのもあるのですが、ぼくなりの「鍋」の定義としては

  • 食卓の中心に鍋状の容器(素材は問わない)が据えられる。
  • 具材をその容器の中に入れ、調理する。
  • 各自の食べる分はそこから取り分けた上で食す。

という大きく3つの条件に当てはまるものが鍋に類するものである、と考えます。

念の為Wikipediaでも調べてみると、、、

鍋料理(なべりょうり)は、惣菜を食器に移さず、調理に用いた鍋に入れたままの状態で食卓に供される日本の料理。鍋物(なべもの)、あるいはただ鍋(お鍋)と呼んで指す場合もある。複数人で鍋を囲み、卓上コンロやホットプレートなどで調理しながら、個々人の椀や取り皿あるいはポン酢やタレなどを入れた小鉢(呑水という)に取り分けて食べるのが一般的である。特に冬に好まれる。
通常は複数人で囲んで食べるため一抱えほどの大きさの鍋を用いるが、宴会や会席料理では小鍋で一人前ずつ供される事もある。一人用の鍋も市販されており、これを用いる場合は椀などに取り分けず、鍋から直接食べることもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/鍋料理

うん、やっぱりそうですよね。大枠では、ずれてない。

なのに、意に反して大多数の意見は「ジンギスカンは焼肉である」

 

まあ確かに。。。感覚的には焼肉です。おそらく水分の多寡がポイントなのかな、と漠然と思ったりしています。

そんななか、農林水産省の「全国有名鍋料理マップ」にジンギスカンが鍋カテゴリで紹介されているのを見つけ、それを拠り所に[コソ鍋]を書くに至った、というのがこの[コソ鍋・弐]の裏事情。

 

このエントリーに写真が少なかったのは、

  • ジンギスカンは焼肉であり、鍋ではない。
  • よって[コソ鍋]レポートは書けない。
  • 故に一生懸命写真を撮り溜めておく必要はない。

という理由です。もちろん言い訳です。すみません。

なぜ「ジンギスカン」? 起源と名前の由来

またまたWikipediaで調べてみると。

起源については、俗説で「かつてモンゴル帝国を率いたジンギスカン(チンギス・カン)が遠征の陣中で兵士のために作らせた」と説明される場合もある。また、ジンギスカンという料理の命名は、源義経が北海道を経由してモンゴルに渡ってジンギスカンとなったという伝説(義経=ジンギスカン説)から想起したものであるとも言われている。しかし、実際にはモンゴルの料理とはかけ離れている。
ジンギスカン鍋の起源は中国にあると記載する文献があり、日本軍の旧満州(現中国東北部)への進出などを機に、満州で食べられていた清真料理の「烤羊肉」(カオヤンロウ、kǎoyángròu)という羊肉料理が日本でアレンジされ、現在のような形式となったものとみられる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジンギスカン_(料理)

ということで色々説があるようです。

命名についても諸説ありますが、そのうち最も有力なのは、南満州鉄道株式会社の調査部長であった駒井徳三氏がモンゴルの英雄チンギスハーンをイメージして命名した、という説だそうです。

あの特徴的な鉄鍋の形がモンゴル軍の兜を想起させるから、という理由も見つけました。個人的にはこの理由が好きかも。

特徴的な形状の鉄鍋

特徴的な形状の鉄鍋

 

ま、とはいっても、美味しければなんでもいいんです。

[symple_divider style=”dashed” margin_top=”20px” margin_bottom=”20px”]

とまあいろいろ裏側では悶着(?)がありましたが、鍋にしても焼肉にしても、囲んで食べる料理の場は楽しいものです。
いろんな人とこの楽しさを共有したいなあと思った夜でした。

 

ということで、次こそは、鍋、つつこ。

(文責・大崎)

■今回つついた鍋(?)

種類: ジンギスカン
店名: ジンギスカン だるま
URL: http://www.jingisukan-daruma.com

4件のフィードバック

  1. 20140131

    […] たとえば、[コソ鍋・弐]で取り上げたジンギスカン。あれも昨年、本場北海道にて一人で体験。 […]

  2. 20140831

    […] [コソ鍋・弐]ジンギスカンは鍋なのか […]

  3. 20140907

    […] 過去「ジンギスカン」「プルコギ鍋」など、「煮る vs 焼く」の比較はしてきましたが、今回は初めての「煮る vs 炊く」の比較。 […]

  4. 20141124

    […] [コソ鍋・弐]ジンギスカンは鍋なのか […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください