[コソ鍋・佰四拾漆]味の垂直性~ボリューム満点!まるで地層のような鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ


今日もランチタイムに鍋、つつこ。

昨日に続いて今日のランチも鍋をつついてきました。

今日はオフィス近くにある「割烹 成山」さんです。

今の場所に移転してきてからかれこれ10年弱経つのですが、九段方面にはあまり足を運んでいなかったので初訪問。店前にあるメニューはこんな感じ。

メニュー。ちゃんこ鍋定食のほか、魅力的なものばかり。

メニュー。ちゃんこ鍋定食のほか、魅力的なものばかり。

名物のちゃんこ鍋のほか、「定食」にぴったりなものばかり。

一人でも楽しめる鶏塩ちゃんこ鍋定食

ということで、本日のちゃんこ鍋定食「鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ」をオーダーしました。

カウンターに座ると、次々と膳の上に料理が届きます。

こちらで一人前。すごいボリューム。ちゃんこ鍋に加えて、炊き込みご飯、さらには味噌汁に小鉢まで。成山さんは、小野川部屋 成山関が開いたお店。力士ならではのメニュー、ボリューム感ですね!

鶏塩ちゃんこ鍋定食。 一人前の鍋に炊き込みご飯。 味噌汁に小鉢まで。

鶏塩ちゃんこ鍋定食。
一人前の鍋に炊き込みご飯。
味噌汁に小鉢まで。

こちらは秋の味がふんだんに使われている炊き込みご飯。美味しそー!

秋の彩り。炊き込みご飯。

秋の彩り。炊き込みご飯。

そして、主役の鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ。調理場は見えなかったですが、おそらく大鍋で煮込まれたものを一人鍋に移して提供しているようです。

鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ。

鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ。

まずはメインの鶏肉から

まずはキムチを混ぜずに、メインの鶏肉を持ち上げて。いただきます。

鶏のもも肉。よく煮込まれていてほろほろ。

鶏のもも肉。よく煮込まれていてほろほろ。

うん、ほろほろで美味い。

出汁スープ。やや色がついていながらも澄んだ色合い。

出汁スープ。やや色がついていながらも澄んだ色合い。

そして出汁スープ。おそらくみりんなどで味を調整しているので色が付いていますが、ベースは塩味。いろいろな出汁がしっかりと出ていて、それでいてさっぱりとした味わいで美味い。

具ラデーション、味の三段がさね

それでは、本日のオプション、キムチを出汁スープとともにいただいてみます。

塩味のちゃんこにキムチを混ぜると韓国風に。

塩味のちゃんこにキムチを混ぜると韓国風に。

ちゃんこ鍋そのものは和風なところに、キムチが入って一気に韓国風。しかも、キムチ鍋ほど辛さがなくて、こういう掛け合わせ、いいですね。

そして、白菜、モヤシと具材をいただいていくと……なんと!白菜の下に白い物体が。

ジャガイモでした。鍋にジャガイモって以外。ちょっとおでん風な感じもしつつ、塩出汁のスープに合います。

白菜の下にはじゃがいもが。

白菜の下にはじゃがいもが。

もしやと思って、上からどんどん鍋を掘り下げていくと。

さらにニンジン、こんにゃく、鶏つくねまで。

さらにニンジン、こんにゃく、鶏つくねまで。

ニンジン、こんにゃく、さらに鶏つくねまで。すごい、味が重なってくる!

さらに、すでに見えていたのですが、鍋の株にはうどんがたっぷりと。あらかじめ〆まで用意されていたんです。

そしてうどん。あらかじめ投入済み。味の三段がさね。

そしてうどん。あらかじめ投入済み。味の三段がさね。

上から下へ、味のグラデーション、いや、具ラデーション!味の三段がさねのちゃんこ鍋でした。

シンプルな出汁スープにもかかわらず、味がしっかり、ボリューム感十分の鍋でした。

じっくりいただいて店の外に出てみたら。今回、少し早い時間に入店して、正午過ぎに店を出てみたらすでに列が。やはり美味い店には人が集まりますね。

食後、正午を周ったころにはもう行列ができてました。

食後、正午を周ったころにはもう行列ができてました。

ちゃんこ鍋の「ちゃんこ」って?

さて。鍋、つつこ。ではこれまで何度かちゃんこ鍋をつついてきました。

定番のちゃんこ鍋から一人ちゃんこ鍋、そして冷たいちゃんこ鍋まで。

ちゃんこ鍋。水炊きと並んで日本ならではのイメージを持つ鍋。では、この「ちゃんこ」ってどういう意味なんでしょうか?

まずはWikipediaから引用してみます。

「ちゃんこ」とは本来、相撲部屋において力士(ちゃんこ番)の作る手料理をすべて指すが、その中でも特に広く知られているのが、このちゃんこ鍋である。

なるほど。

力士の呼称で、力士が作る料理の一つがちゃんこ鍋というわけですね。

さらに「力士は食べることも仕事のうちや稽古のうちとされ、相撲部屋において食事の場であるちゃんこ場は、稽古場の次に大事な場所とされる」(同Wikipediaより)、となっているため、ちゃんこ鍋自体がボリューム満点なのがうなずけます。先ほど、力士ならではのボリューム感と書いてしまいましたが、やはり、ちゃんこ鍋には出自からいろいろと理由があるわけですね。さらに、ちゃんこ鍋自体は、肉だけではなく、野菜が豊富に入っていて栄養バランスがしっかりしていて、必要以上にカロリーがありません(この鶏塩ちゃんこ鍋も、肉より野菜がいっぱい)。

鍋自体が健康的なメニューですが、その中でも、ちゃんこ鍋は栄養バランスがしっかり考えられた鍋と言えそうです。

垂直の魅力

ちゃんこについて少し調べてみたところで。

今回の鶏塩ちゃんこ鍋、キムチ乗せ。

鶏肉

キムチ

白菜&モヤシ

ジャガイモ、ニンジン、コンニャク

鶏つくね

うどん

と、鍋の垂直方向に味の広がりがありました。まるで地層を見ているかのよう。食べ進めるにつれて味が変化するのは、味の垂直性とでも言えましょうか。

昨日の牛タンしゃぶしゃぶは、肉×つけダレの掛け合わせ、こちらは数学で言えば行列的な味わい。味の行列。

数学的に鍋を観察してみても、この二日間だけでも多様であることがわかりました。しかもランチタイムで。やっぱり、鍋って奥深くて美味しい。そして、楽しい。

数学的に観察しながら、鍋、つつこ。

(文責・馮)

今回つついた鍋

種類: 鶏塩ちゃんこ鍋
店名: 割烹 成山(東京・市ヶ谷)
URL: http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13006387/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください