[コソ鍋・弐佰参拾弐]独特の風味が美味しいせり鍋。今年の流行りの草鍋的なものを作ってみた。
今年の鍋トレンドは「草鍋」らしいということを先日の記事でも書きましたが、たしかに去年ぐらいから青物をふんだんにつかった鍋が増えてきているような気がします。
そういえば昨年の忘年鍋は「トルネード肉鍋」と「九条ねぎまみれの鍋」だったのですが、もしかしたらこのタイミングが肉系の鍋と草鍋の分岐点だったのかも? と思ったりもします。
草系の鍋だと、水菜や春菊といった有名どころ以外にも、最近「パクチニスト」という言葉が生まれるくらいにすっかりメジャーになったパクチーを使った鍋などもよく見ます。
が、やはりここは日本。日本の旬の食材で草系……とスーパーを探していたら、ありましたありました。まさに旬入りしたばかりの「セリ」が。
セリといえば、七草粥の中にも登場する春の七草のひとつ。
独特の香りが特徴的な草ですが、東洋では2000年頃から食用として利用される一方で、発汗作用や胃や肝機能を整える効果もあるということで、一種の薬草でもあったようです。
「セリ」という名前も由来があるそうで、狭い所にまるで競るように生える姿からこの名前がついたとのこと。舶来野菜と違って、昔から日本にあるものにはこういった名前の由来があるから面白いですね。
参考:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/セリ)
さてそんなセリを使って、そして最近かなりハマっている鍋キューブを使って、セリ鍋を作ってみました。
セリ鍋は根っこがおいしい
そうそう、セリ鍋といえば、過去に新橋のお店でつついてきたことがあります。
その時初めて「セリの根っこは捨てない」ということを知ったのですが、今回はそれを思い出しながらのセリ鍋です。
ちなみにこの教えは水道橋の「能登美」さんで教わったこと。
すぐにつつきたい衝動を抑えつつ、クタッと煮えるまでしばし待ちます。ほどよく煮えたところで、主役のセリを投入です。
根の部分、茎の部分、葉の部分と三部位に分けて食べたのですが、それぞれ味・食感・香りが異なって一束で三度おいしい。まだ出回りはじめとあって若干値段が高いセリですが、とはいえこうやって色々楽しめるのであれば、安い買い物です。
ちなみにやっぱり好みは根っこ部分。初めて食べた時は意外だったのですが、エグさがほとんどなく、むしろ甘い感じの味はクセになります。
最後は溶き卵でとじた雑炊で〆。おいしゅうございました。
意外と多い、食べられる草
ちょっと調べてみると意外と多いんですね。普通に食べている草類って。
- みつば
- 春菊
- しそ
- ふき
- ふきのとう
- タラの芽
- 菜の花
- カラシナ
- ワラビ
- ヨモギ
- つくし
- オオバコ
- ノビル
- ……
他にも名前も聞いたことがないような食用草が日本にはたくさんあるようです。その中にはトリカブトなどの猛毒を持っている毒草も含まれていますが、草類と認識せずに食卓でみかけるものの多いこと多いこと。
今シーズンの鍋トレンドは「草鍋」とのこと。どんな草がお目見えするのか、楽しみです。
道ばたに生えてる草が食べられるのかどうかしばらく気になりそうだけど、まずはスーパーで意識して草系を買っていろんな草鍋、つつこ。
さて、鍋、つつこ。では今年もやってます、鍋 Advent Calendar。こちらも併せてご覧ください。
鍋 Advent Calendar 2016
http://www.adventar.org/calendars/1689
(文責・大崎)
今回つついた鍋
種類: | せり鍋 |
店名: | 自宅(埼玉) |
URL: | ─ |