[コソ鍋・弐佰弐拾玖]新・物価の優良児。キノコ以外には何もないキノコ100%鍋を作ってみた


今年の鍋は「草鍋」らしいですわよ、奥さん。

「2016年は○○がトレンド」というのは服飾業界でよく聞く言い回しですが、鍋の世界にもトレンドがあるようです。

直近では。

キノコ&白髪ネギ&豚。楽しみ!

キノコ&白髪ネギ&豚。楽しみ!

たっぷりキノコ

こちらの薬膳火鍋のポイントは豊富なキノコたち。

 

どどどん!

どどどん!

肉の本能寺

肉の本能寺

 

そして2016年は「草鍋」が来るらしいです。

2016年版 トレンド鍋は”草鍋”

近年の肉ブームからの反動か、肉や魚のメニューに比べ野菜をはじめとした健康を意識したメニューが多く登場する結果となりました。この背景には、健康志向の高まりで生活習慣を見直す人が増え、食に対してもヘルシーさを求める傾向がみられます。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000595.000001511.html

もともと鍋の良さは、さまざまは食材をバランスよく摂取できるというその料理法にあります。とくに生だとカサが多くて摂取しにくい野菜類に火を通してカサを減らすことで、一度の食事で多くの野菜が摂れるというのが鍋の人気の多くを占める要素でもあります。

そういう意味ではある種の原点回帰、野菜に再び注目があつまるのは必然なのかもしれませんね。

しかし。そういっても今年に限っては別の問題が。

近年比較的多く発生する事象ではありますが、2016年秋冬は野菜、とくに葉物野菜の高騰が著しいですね。

本来であれば1玉でも大したことのない白菜の価格も非常に高いです。

1/4の価格としてはとても高い。そして普通は捨てる外側の葉をのこして少しでも大きく見せようという努力がにじむ

1/4の価格としてはとても高い。そして普通は捨てる外側の葉をのこして少しでも大きく見せようという努力がにじむ

安く手に入る食材で満足のいく食事ができるのも鍋の特徴ではありますが、これだけ野菜類の価格が高騰すると、なかなか手軽にできる料理というものでもなくなってきました。

そこで今回注目したのが、キノコ。

菌活鍋ブームの2014年の主役であったキノコですが、今回は高騰する野菜の価格をよそに安定価格で供給を続ける「新・物価の優良児」と言うべきキノコという視点で、そのキノコをふんだんに使った鍋を作ってみました。

ちなみに何故キノコの価格は乱高下しないのか? というと、最近の流通用のキノコのほとんどは工場内で栽培されていて、天候の影響をうけにくいということがあるようです。

暗所で栽培するもやしがいつも安いのと同じような理由ですかね。

なんにせよ天候といった人が制御できない外的要因に左右されないというのは消費者にとってはありがたいことです。

一方でキノコはいつでも安定。目立たないけど新しい庶民の味方

一方でキノコはいつでも安定。目立たないけど新しい庶民の味方

さて、では鍋です。

キノコ以外は存在しない。100%キノコ鍋

鍋といえば野菜や肉類など色々入れるのが一般的ですが、今回は全ての具材をキノコで作ろうという主旨。

そしたらこんなのができました。

キノコしかない鍋。なめ茸は入れるか迷ったけど、結果的には大正解

キノコしかない鍋。なめこは入れるか迷ったけど、結果的には大正解

どうですか。このキノコだらけの鍋。名付けてキノコ100%鍋。そのまんまだけど。

ちなみに味付けは面倒だったので、便利な鍋用調味料を。

鍋用調味料はさっと料理したいときには本当に便利

鍋用調味料はさっと料理したいときには本当に便利

つゆを入れたキノコ100%鍋をいざ火にかけます。

まだまだ

まだまだ

ふつふつしてきた

ふつふつしてきた

なんか良い感じに。もうちょい。

なんか良い感じに。もうちょい。

できあがり!

できあがり!

煮えていく過程でいろんなキノコが混ざり合っていく様子を見ているだけでも楽しいです。

さてお味は? というと。

なめこのとろみが良い具合!

なめこのとろみが良い具合!

実は今回なめこを入れるかどうか、すごく悩みました。

なぜなら、こんな記事を読んでいたから。

あちゃ~! 冬に食べたくなる鍋、失敗食材のキーワードは「溶ける」「ドロドロ」「味の不調和音」

http://news.livedoor.com/article/detail/12252576/

なめこと言えば、あのぬめっとした食感が特徴的。なめこの味噌汁もそうですが、あのぬめり成分が全体に広がることで悪さをしないかどうか? というのは実は賭けでした。

が、それは杞憂。結果的にはとても良い仕事をしてくれました。なめこ。

とろみが良い具合につゆを絡ませて、かつ冷めにくいという絶妙な仕事をやってのけてくれました。おすすめです。なめこ。

あ、ちなみに率直な感想としては「キノコ汁」と言ったほうがしっくりくるかも。

なので〆はうどんにするか雑炊にするか迷ったのですが、あくまで鍋を貫きたかったので、中華麺の太麺で〆てみたのですが、これも正解。

がっつり和の味わいの中に中華麺はどうか? と思ったものの、こちらも絶妙な仕事をしてくれ、予想上の味わいを提供してくれました。

意外と合った、中華麺の〆

意外と合った、中華麺の〆

ちなみに鍋用調味料を入れても材料費は1,000円足らず。これで大人3人おなかいっぱいになったので非常にお得なラインナップといえそう。

野菜高騰の時期にあって安定した価格を保つキノコは、これからしばらく安定の美味しさを提供してくれそうです。

 

サイフに優しい、鍋、つつこ。

(文責・大崎)

今回つついた鍋

種類: キノコ100%鍋
店名: 自宅(埼玉)
URL:


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