[コソ鍋・拾陸]今から一緒に、これから一緒に。同じ釜の飯を食うように、同じ鍋をつつく
馮です。こんにちは。
ついに奴が来ました。
そう、奴。あいつ。振り返れば奴がいる。織田裕二でも石黒賢でもない。奴です。花粉の季節です。いやー、鼻水、そして眼が痒い。
でも花粉なんかに負けず、鍋をつつきます。
麻辣海鮮火鍋&沙茶火鍋
今日ご紹介するのは、渋谷にある「台湾小皿料理 故宮」さんの台湾式火鍋。
こちらのお店では、
- 麻辣海鮮火鍋
- 沙茶火鍋
の二種類の火鍋が食べられます。
さらに、二種類を食べられるスタイルの鍋も。ということで、当然ながら両方楽しみたいので二種火鍋をつつきました。
さっそく写真でどうぞ!
こちらでは一定の具材はすでに鍋の中に入れられた状態で運ばれてきます。左の蟹が見えるのが麻辣海鮮火鍋、右の色味が白いのが沙茶火鍋です。
煮込始めると具がグツグツと。
それぞれアップで。
麻辣海鮮火鍋。見るからに辛そう~。ホット!(というか実際は痺れる味)
こちらは沙茶火鍋。一転、ほっこりする見た目です。
実は鍋の周辺が台湾式
さてさて。今までお見せした写真では、普通の海鮮鍋と水炊き?みたいな感じですよね。ところがどっこい、台湾式火鍋と銘打っているだけあって、台湾式なものが用意されていました。それがつけダレと薬味。
まずこちら。「沙茶タレ」。沙茶とは、蝦醤(シヤジャン)、やしの実、五香粉、砂糖などをピーナッツ油で炒めた調味料。台湾に行ったことがある方であれば、「あ、あの味ね」と思い浮かぶと思います。
これに生卵を落とし、煮込んだ具を楽しむのが写真右の沙茶火鍋。鍋そのものの見た目、香りとも、麻辣海鮮火鍋のインパクトが大きかったのですが、このタレの存在感で一気に対等なインパクトに。そして、卵のまろやかさと沙茶タレの甘みがちょっとすき焼きを想像させます。
そして、薬味。香草に落花生ソース、魚粉。東南アジアならではの味。
それから肉。こちらは、ひと通り具材が無くなったら煮込む感じで。
そうそう、〆も日本の鍋とは一風変わったものでした。見た目はうどん?
台湾にある米の麺とのこと。煮込むと膨れてこんな感じに。
うどんというよりは、太い春雨っていう感じで、歯ごたえがなかなかありました。
なんか途中から知ったように語りましたが、ほぼ僕の憶測です。とくに台湾式のくだり(※沙茶に関しては正しい記述)。本当はお店の人に聞けばよかったのですが、鍋と自分たちの話に夢中で(笑)。次回行ったときに詳しく聞いてみようと思います。
同じ釜の飯を食う、同じ鍋をつつく
さてさて。
今回は大学の先輩一人、後輩二人の四人で鍋をつつきました。僕は大学院修士まで行ったので大学・大学院生活六年、最後の三年は一つの研究室に所属していました。今回一緒にいた先輩は一学年違いなのでほぼ三年間は同じ研究室で学び、呑み、そして今に至ります。もうかれこれ15年以上の付き合いです。
また、後輩二人は学生時代は接点ない(というか一人は12歳下、もう一人は13歳下。干支が一回り以上違います)のですが、僕が所属していた研究室は卒業・修了後も付き合い長く、毎年新年会を開催したり、夏には学生が主体となってOBを呼ぶ泊まりがけの合宿(という名の呑み会)を開催するといった付き合いがあります。ということで、とくに12歳下の方の後輩とは知り合ってからまだ3年ほどですが、かなり呑んで食べてます。
そう、まさに日本の諺でいうところの「同じ釜の飯を食う」仲間。
元々の意味としては「いっしょに生活する。起居を共にし,親しく暮らす。」ということではありますが、それがたとえば三年間だったり、仮に一泊二日だったとしても、同じ時間をともにするっていうのは特別な仲間意識が生まれますね。これは僕たち「鍋、つつこ。」がつねに大事にしている「同じ鍋をつつく」という考えに通ずるものでもあり、もしかすると日本ならではの感覚なのではと思いました。
食をともにする―――これってとても大切なことなんだなと改めて思った鍋となりました。
今から一緒に、これから一緒に、つつきに行こうか。
YAH、YAH、YAHと鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | 麻辣海鮮火鍋&沙茶火鍋 |
店名: | 台湾小皿料理 故宮(渋谷) |
URL: | http://r.gnavi.co.jp/g812900/ |