[コソ鍋・弐佰四拾伍]ホルモンではなくホルモサ。日本橋で紙鍋ジンギスカンをつつく
ここのところ、関東地方では夏日がつづくようになってきましたね。
改めてカレンダーを見れば、もうすぐ5月もおしまい。2017年も後半戦が見えてくる、そんな時期になってきました。
そんな汗ばむとある日、日本橋近辺を歩いていると気になる看板が目に入ってきました。
ひつじの絵を模した平仮名の大きなのれん。
じつはこの日は別のお目当てのランチがあったのですが、羊肉好きの自分としては気になってしかたがなく、フラフラと引き寄せられるように店内へ入りました。
ホルモンならぬホルモサ
羊肉といえばやはりジンギスカン。
と想像して店内に入ると、テーブルに置かれていたのはちょっと深めのコンロ。
羊と言えばジンギスカン、しかし名前はホルモサ。
ホルモンならメンバー馮が大好きなもつ鍋。ということは羊のホルモン鍋……?
コンロと箸だけ見るとなんの料理かまったく想像がつかない……と思っていたところでメニューを見ると。
なるほど、紙でできた鍋でジンギスカンと同じような組み合わせの具材を煮る、そういった料理ということがわかりました。
壁には料理に関する説明が貼ってあり、なるほどと理解が深まります。
そもそも「ホルモサ」という店名も、もとはポルトガル語で「美しい緑の島」という意味だそうで、しかし料理とはなんの関係がない言葉だという説明が書いてありました(笑)。
これによるとなんと28種類もの野菜や果物、スパイスでタレをつくるそう。組み合わせが複雑なあまり、マネしようにもマネできないとのこと。
またカロリーも低く、全部で300kcal程度のホルモサはダイエットや健康維持にも最適とのこと。
そんな説明に「どんな料理なのか?」と期待がふくらんだところで紙鍋がやってきました。
真っ白な紙鍋にスープと具材がどっさり
火にかけてからできあがりまで、店員さんがしっかり面倒を見てくれます。
ちなみに紙は燃えるものというのが一般的な感覚ですが、この紙鍋、燃えません。
その理由はわかってしまうと単純明快なのですが、
- 紙が燃える温度は200〜300℃
- 一方で水の沸点は100℃
- 火をかけても水が熱を常に奪っていくので、紙は燃えない
こんな理由だそう。
そんな化学っぽい知識も仕入れたところで、できあがった鍋をいただきます。
自分好みの味付けでいただくホルモサ
さて、さっそく初のホルモサをいただきます。
たっぷりのスープがからんだマトンと野菜。非常に美味しいです。
まずはそのまま味わったあとは、備え付けの調味料で自分好みの味付けにするのがホルモサの楽しみかただそう。
では……と、色々試してみます。
4種類の調味料の味付けで、かなり味の印象が変わります。
もちろん組み合わせも自由。個人的には豆板醤+お酢が大ヒットです。
タレがほんとうに美味しい
冒頭でも紹介した、28種類もの野菜や果物、スパイスでつくられたタレですが、これがほんとうに美味しい。具材がなくなっても、スープだけで十分。
紙鍋の縁や具材をすくうスプーンについたものを見るだけでも、ほんとうにたくさんの材料が使われているんだなとわかるくらい、粒感がすごいです。
最後にデザートで、杏仁豆腐。
お口直しにほんのり甘いデザートがよく合います。
ごちそうさまでした!
さて、ちなみにこのお店がある江戸橋の反対側には、郵便局があります。
ここは実は郵便発祥の地らしく、ポケストップにもなっていました(笑)
ポケモントレーニングのついでに、珍しい紙焼きホルモサを試してみてはいかがでしょうか?
ホルモンならぬ美味しいホルモサ、鍋、つつこ。
(文責・大崎)
今回つついた鍋
種類: | ホルモサ |
店名: | 元祖紙やきホルモサ 日本橋(東京・日本橋) |
URL: | http://www.horumosa.com |