[鍋考・参拾伍]届いた食材から鍋を考える~ネット通販で広がる鍋の世界


インターネットが高めた産直の価値

インターネットが普及したことで、衣食住に関するさまざまな変化が起きています。

加えて、物流が進化し、さまざまな技術、さらに日本の交通が整備されたことで、日本各地はもとより、世界のモノをネット経由で手軽に入手できるようになりました。

今はまさに、ネット通販の時代とも言えます。

そんな中、最近ではネットを活かした産地直送(産直)商品の販売をする店舗が増えています。

たとえば、こちら。

季節の京野菜。

季節の京野菜。

株式会社日本情報化農業研究所 おまかせ野菜セット

知人が経営する会社が取り組んでいる野菜通販です。先週から再開したとのこと。京都・京北で育った健康な野菜が送られてくるそう。

ほかにもこういったネット通販があります(馮セレクト)。

Oisixさんはもう今年で16年目を迎える、有機・無添加食品の通信販売を行う会社。食材宅配のサービスとして知っている方も多いのではないでしょうか。

2番目の食べる通信は「食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが収穫した食べものがセットで定期的に届く“食べもの付き情報誌”」として、2013年に東北からスタートし、2016年6月現在31の地域の「食べる」を届けてくれます。

3番目の相馬のおんちゃまは、相馬のおんちゃま(相馬弁でおじさん)が運営するネット通販。3.11のとき津波で被災し、その後の復興活動をする中でボランティアに付けられた名前だそうで、今は相馬の魚の発信に奮闘し、その一環として販売しているとのこと。

食材宅配のサービスの老舗、OISIX。

食材宅配のサービスの老舗、OISIX。

食べることを通じて日本に触れる、食べる通信。

食べることを通じて日本に触れる、食べる通信。

相馬のおんちゃまオススメの魚介が届く。

相馬のおんちゃまオススメの魚介が届く。

食材から鍋を考える

さて、今回紹介したネット通販。あることがすべての商品に共通しています。それは、送られてくるものが届くまでわからないということ。

店舗によっては買い手が欲しい具体的な食材を購入できますが、今回のメニューはすべて「店舗がオススメする食材」が買えるというもの。情報化社会、ネット社会によって、人は欲しいモノ・欲しい情報に辿り着きやすくなりました。

しかし。

ときに、自分が知らない世界に触れるのも良いものです。そう。たとえば今回紹介したネット通販で「オススメの食材」を買うのもその1つ。

そして、食材が届いてから料理を考えるというのもまた一興。さらにさらに。今回紹介した店舗のものはすべて鍋にもピッタリ。

「これは脂の乗った魚が届いたぞ。味噌で濃い目の味付けでガツンといくか」
「この野菜だったら味付けはあっさりの出汁かな?」

などなど。

最近では、メンバー大崎が自家製チムチュムやじゅん菜鍋を楽しむ様子を報告しています。自前の畑で採れた食材やおみやげ、そして、今回紹介したネット通販。今はさまざまな経路から、多様な食材を入手できる時代になりました。

そして、その食材を活かす調理法としての鍋――鍋にはどんな食材でも受け入れる(まさに)器の広さがあります。

自分で作った野菜を使ったり、離れた場所で作り手が一生懸命作ったり採った食材を使ったり、おみやげで貰った食材を使ったり。思い思いの食材を鍋に入れて煮込む。そして、みんなでつつく。

こういう楽しみ方ができるのも鍋の魅力の1つです。


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