[コソ鍋・佰伍拾漆]丹沢・大山名物の豆腐、そして、いのしし鍋で野趣溢れる味を楽しんだ
山頂の鍋からの麓の鍋
前回、登山+鍋を楽しんだ模様をお届けしました。このスタイル、流行らないかな~、なんて思いながら 🙂
突然ですが、私馮が登山(カジュアルなもの)にハマったのは、元々山好きの友人たちに誘われたことがきっかけで、それから、身体を動かして健康的に過ごせること、ほどよい達成感があることなどなど、日常とは違う時間・空間を楽しめるから。さらに、関東近郊の登山の良いところ。それは、水が綺麗な場所が多く、得てして食事や飲み物(とくに日本酒)が美味しいという、登山の付加価値があるから。実際、奥多摩近辺に行けば、酒蔵があったり、麓の店では美味しい蕎麦が楽しめます。他にも、箱根であれば山葵をはじめとした山菜を楽しめる地域が多々あります。
なので、最近は山にのぼることも楽しいんですけど、下山後、山の麓の店に入って土地の料理を楽しんで一杯引っ掛ける、というのも登山をする理由の一つになっています。
というわけで!今回も下山後に楽しんできました。鍋、つつこ。でご紹介するわけですからもちろん鍋。山頂の鍋からの麓の鍋です。
大山は独楽が名産品
今回訪れた丹沢・大山は古くから独楽が名産品として有名です。小田急のサイトによれば「豊かな森林を持つ大山には元来、木地師(きじし)・木挽師(こびきし)と言われる木工製品を製作する人々がおり、ミズキなどの木を巧みに削り、赤、青、紫の絵付けで仕上げた「大山こま」は手軽な子供たちへの土産物として人気を博しました。地元では、「人生がうまく回る」「知恵が回る」「お金の回りがよくなる」という意味から、縁起物としても親しまれています」とのこと。
麓の道は「こま参道」と呼ばれ、参道の両脇には独楽を販売しているお店がたくさん並んでいます。
この色鮮やかな造りが大山こまの特徴だそう。観ていて楽しくなりますね。
こちらは一度回り始めたら回り続ける、長寿からくりこま。
土産物屋以外に、こま参道にはたくさんの独楽があります。これは踊り場に書かれている独楽の絵。この絵によってこま参道の階段数がわかる仕掛けになっているんです(大きい独楽が十段、小さい独楽が一段というように)。
独楽以外の楽しみも!名物の豆腐、そして……
こま参道を歩くと、工芸品を売る店以外に目を引くのが、名物の豆腐を売りにした茶屋の数。数軒に一軒は豆腐料理を出してくれるところばかり。同じく小田急のサイトを読むと、大山では江戸時代から豆腐が親しまれ、講中の人々は旅の疲れを癒しながら、当時はまだ珍しい絹どうふの優しい味わいに舌鼓を打ったとのこと。水が綺麗なところには美味しい豆腐もあるんですね!
こんな風に、本当に魅力的なおしながきが。実は、山に登る前からこの看板を観ていたので、早く下りてきたいと思っていたのは内緒です 笑
どの店の看板にも気になる文字、いのしし鍋
さてさて。
大山名物の豆腐に加えて、どの店にも書かれていたのが、そう、いのしし鍋(しし鍋)。
こんな感じで、本当にどの店でもいのしし鍋がオススメとなっていました。
どこに入るか悩みますね!
豆腐といのしし鍋で疲れを癒やす
早くいのしし鍋をつつきたい!と、今回おじゃましたのがこちら。かんき楼さん。
こちらのお店は六代続いているという老舗のお店。ちなみに選んだ理由は下山路、最初に「いのしし鍋」を見かけたから 🙂
濃厚な味の豆腐
まずはこれ。
大山名物の豆腐。冷奴で頂きました。
地酒とともに。美味いね!ちなみに豆腐には醤油や生姜といった薬味もありましたが、そのままでも個人的には十分味があるように思いました。
いのしし鍋、関西ではぼたん鍋、登場
そして!いよいよ登場!
火をかける直前、蓋を開けて中を確認。
鮮やかな紅!ちなみに、いのしし鍋、関西ではぼたん鍋というのが一般的とのこと。これは肉の色が(花の)ぼたんのように鮮やかな紅だからです。山では紅葉の紅を楽しみ、麓ではいのししの紅を楽しめました。
火をかけて煮込みます。
ある程度煮込まれてきたところで、鍋を混ぜます。
こちらの鍋、いのししの肉のほか、たくさんの野菜が入っています。しかも嬉しいことに一人前からオーダーできるので、ほどよいボリュームで楽しめる!
味付けは濃厚な味噌。この日は寒かったのでまさにピッタリの味付け。というのも、味噌って塩っ毛が多く、身体を温める効果があるんですよね。なので東北地方には味噌味が多いんです(というのも、このブログを始めてから勉強しました)。
さぁ、完成!
いのししの肉に野菜。味噌とのハーモニーが抜群。
本当に野趣溢れる味で、どんどん食べられました。
完食。
この日は、一日鍋三昧の幸せな日でした。
ちなみに代休を使って平日の登山を試みたのですが、紅葉が近いこともありたくさんの登山客・観光客が足を運んでいました。とくに大山の場合、伊勢原駅からバスとケーブルカーを使うと、けっこうなところまで上がっていけるので、登山ではなく、老若男女、ちょっとした観光にもぴったりの場所と言えますね。
今回、大山がいのしし鍋の産地というのを初めて知りました。日本全国、まだまだ鍋の掘り起こしができそうだ。
これからも各地の名物鍋を探しながら、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | いのしし鍋 |
店名: | かんき楼(神奈川・丹沢 大山) |
URL: | http://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140803/14009176/ |