[第伍鍋]鍋か否かの境目はどこにある?―ボブさんのウエスタン鍋―
こんにちは、日菜子です。
ここのところ天気の良い日が続いています。散歩にぴったりの陽気ですね。
いよいよ4月も第1週目が終わり、新しい生活に慣れ始めた方も多いかと思います。
今日のお伝えする第伍鍋は、「鍋、つつこ。」の起源とも言える鍋です。
ボブさんのウエスタン鍋
お邪魔したのは、東京・渋谷の道玄坂にある「ゆるり屋」さん。
鍋料理の種類が豊富です。その数、なんと101種類!(2013~2014年鍋コレクション)誰もが知っている「もつ鍋」から、聞き覚えのない「ブラジルコーヒー鍋」などあらゆる鍋料理が揃っています。
そこで私たちがつついたのが、「ボブさんのウエスタン鍋」(以下、ボブさん)です!
この鍋は私たち「鍋、つつこ。」の発足当時、名前の面白さから注目していて、「まず、この鍋食べに行こうよ!」と、「鍋、つつこ。」が始まるきっかけとなった鍋です。ただ、実際に活動を始めるにあたって、「最初は定番の鍋からつついたほうが良さそう」「ボブさんはいつか何かのメモリアルで食べたい」といった意見が出て、活動から三ヵ月間はつつくのを見送られてきました。
それでも、鍋の計画を立てながら会話しているときには、「ボブさん」の愛称で必ず一回は会話に登場するぐらい、私たちの中では存在感のある鍋なのです。
そして、「鍋、ぶらり。」が無事開催された記念ということでようやくつつくことになりました。
ボブさんのおいしい食べ方
「ボブさん」は、チリコンカン風の鍋です。おそらく、ウエスタン(アメリカ西部)でチリコンカンがよく食べられていることから付けられたネーミングと推測します。写真のように、トマトと鶏肉がごろごろしています。トマトの甘酸っぱさと鶏肉のうま味が効いていて、じんわり染み入りました。
このままでも充分おいしいのですが、チーズを入れるとさらにコクが増してさらにつつきたくなります。
ふんどし担ぎ鍋
ゆるり屋さんにはまだまだたくさんの鍋があります。ですから「王道の鍋も食べておかないとね!」ということで、「ふんどしかつぎ鍋」をつつきました。ふんどしから類推できるように、これはちゃんこ鍋の一種です。サイズや具材の量によって、「横綱鍋」「幕内鍋」という同系の鍋もありました。
先ほどの「ボブさん」がトマトがたくさん入っていることから「女性向けの鍋」とするなら、こちらは「男性向けの鍋」と言えるでしょう。塩とんこつベースの、がつんとした味でした。
鍋か否かの境目
「ボブさん」と「ふんどしかつぎ鍋」を食べて思ったのは、「鍋」の概念はスープに大きく左右されるのではないか、ということです。
「ボブさん」は、「鍋」という器に入っており複数人でつついたので、広義では「鍋」と言うことができます。ただ、私自身の感覚としては、「ボブさん」は鍋と言いにくいものでした。理由は、「鍋に入っているスープ」に見えるからです。
スープも広義では、鍋に入っているので「鍋」ということができるでしょう。しかし、狭義の意味で「鍋」ではありません。個々人の分に取り分けられて食卓に出てくるからです。「ボブさん」は、名前に「鍋」とついています。その点では、「鍋」と認められるでしょう。食べてみるとスープのような……?
「これは鍋」、「これは鍋ではない」というやり取りの難しさを感じます。現状では広い意味での「鍋」を設定することはできているので、今後もまた「鍋とは一体何なのか」を追求していきたいともいます。
みんなで楽しく、鍋、つつこ。
(文責:日菜子)
今回つついた鍋
種類: | ボブさんのウエスタン鍋、ふんどし担ぎ鍋 |
店名: | ゆるり屋 渋谷道玄坂店 |
URL: | http://kiwa-group.co.jp/shop/1339207175 |
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