[コソ鍋・佰玖拾伍]日本の定番鍋の1つすき焼きをもっと知りたい~2016年はすき焼きをたくさんつついてみよう


日本の鍋ランキングでつねに上位に入っている「すき焼き」

春先にメンバー大崎が書いた「[鍋考・弐拾玖]鍋、つつこ。の好きな鍋ランキング」。

こちらでも取り上げられているように、日本各地でさまざまな鍋がある中、とくに上2つの

  • すき焼き
  • しゃぶしゃぶ

は日本人にとって大変馴染みのある鍋。おそらく読者の皆さんの多くも、これまでどちらの鍋も体験したことがあるのではないでしょうか。

意外にも少ない?鍋、つつこ。での「すき焼き」

僕たち鍋、つつこ。も当然ながら……と思いきや。

しゃぶしゃぶ…… 25回
すき焼き………… 4回

!!!!!

なんとも差がありすぎる!これは意外!

ちなみに、鍋、つつこ。がつついてきたしゃぶしゃぶは、定番の豚肉の他、牛タン、ラム、鰤、鯖、タコ、キノコ、ホタルイカ、ワカメにレタス。さらに、日本酒を使った出汁スープ、冷たい白出汁をつけダレにした出汁しゃぶなど、味も種類も豊富。

一方のすき焼きは……次の4つ。

これらが悪いというわけではありません。しかし、いわゆる「すき焼き」(江戸時代に生まれた牛鍋からの派生)と言えるものはトマトすき焼きのみ(どれも美味しかったですよ!)。

鍋については、主観は盛り込みながらも、つねに平等でいたい僕たち。もっとすき焼きをつつかなければ!!!!!

さっそくすき焼き探し(まずはランチで)

ということで、2016年は意識的にすき焼きをつついてみたい!と思い、店探し。

先ほどの記事のアンケートでもわかるように、すき焼きは日本人にとって定番鍋の1つです。ですから、日本各地、老舗と言われる名店から、居酒屋、さらには牛丼チェーン店まで、昼でも夜でもさまざまなところで食べられます。

その中でも、なるべく、いわゆる牛鍋から派生した「すき焼き」を食べられる店を探してみて、最初に訪れたのがこちら。

有楽町にある「日本料理 牛や」さんです。こちらは黒毛和種の最高ランク【A5】を使用している牛肉料理の店で、すき焼きはもちろん、ステーキ、しゃぶしゃぶなど、さまざまなスタイルの牛肉“日本”料理が楽しめる店。しかもJR有楽町駅前すぐという最高の立地です。

店舗は有楽町駅前にある有楽町ビルヂング。

店舗は有楽町駅前にある有楽町ビルヂング。

有楽町ビルヂングを入り、階段を下りて右手すぐにあります。

今回はランチで一人なのでカウンター席にて。

カウンター席の眺め。夜に期待。もとい来たい。

カウンター席の眺め。夜に期待。もとい来たい。

「料理に期待、また夜来たい」と思わず韻を踏みたくなるカウンター席のすばらしい眺めです。

厨房で調理してただくため少々時間がかかり、料理が到着。

一人前で出てくる和牛すき焼き定食。

一人前で出てくる和牛すき焼き定食。

この定食というのも日本ならではのスタイル。

鉄製のすき焼き鍋にあらかじめ煮込まれて登場。

鉄製のすき焼き鍋にあらかじめ煮込まれて登場。

そしてすき焼きに欠かせないのはつけダレではなく生卵。なんで生卵かっていうことにも諸説があるようですが、それはまた次回に。

生卵。

生卵。

まずは卵を溶いて。

生卵と絡めるとまた美味しい。

生卵と絡めるとまた美味しい。

こうして店独自の割下で煮込まれた牛肉を生卵に絡めて食べるのが美味い!

すき焼き以外にも、タイ風鍋などでも卵を絡める鍋を見かけます。

すき焼き以外にも、タイ風鍋などでも卵を絡める鍋を見かけます。

そう言えば、ほかにもチムチュムやタイスキ、台湾火鍋をつついたときも生卵を使ったな。生卵とアジアの鍋にはどんな関係があるんだろう?……などと考えながらパクパクと。

完食。

完食。

あっという間に完食。一人鍋の残念なところは、この美味しい出汁スープを使った〆が作りづらいところ。この出汁スープでうどんとか美味そうだな~

すき焼きのうんちくはこれから

鍋、つつこ。の楽しみ方は、美味しい鍋のレポートはもちろん、その鍋の歴史や背景、周辺の知識、いわゆるうんちくを調べること。

当然ながらすき焼きについても調べていきます。

とは言え、あまりにもつついた数が少なすぎ。まずはどんどんつつかないとね!ということで、あえて意識的にすき焼きをつついていきます。

ちなみに、なんですき焼きへの意識が生まれたかというと、こちらの書籍がきっかけです。

この本には、江戸時代の日本の食についてさまざまな事例が資料や考察とともに描かれていて、当然、当時禁止されていた牛肉料理に関しての背景なども触れられていました。そこで、牛鍋のことを読み、そう言えば、僕たちってつついていたっけ?というのがきっかけでもありました。

江戸末期以降に花開いた日本の牛肉料理

日本の肉食、牛肉を口にする文化が表立って生まれ始めたのは江戸末期~開国後の明治時代。そこから一気に牛食が進み、すき焼きの前進である牛鍋が生まれ、今では多くの日本人に好まれる食材になったわけです。

牛鍋の最初の店と言われている横浜「伊勢熊」が、牛鍋を提供したのが1862年(今から約250年前)。今の形の鍋という調理方法が一般化したのも江戸時代([鍋考・参拾壱]鍋の開花は江戸時代?時代の流れとともに変わる鍋のスタイル参照)であることを考えると、江戸の文化は鍋にとっても重要な時代と言えそうですね。

そういったことも調べつつ、もっと美味しいすき焼きをつつきたいと思います。そう言えば、すき焼きは関東風と関西風でも違うんですよね。その辺りも、両方の地域のすき焼き店に出向いて調べたいです 🙂 ほかにも、しゃぶしゃぶと同じく、すき焼きという鍋の調理法で、他の食材や食べ方についても調べてぜひともまとめます。

2016年は「すき焼き」を狙って、鍋、つつこ。

(文責・馮)

今回つついた鍋

種類: 和牛すき焼き
店名: 日本料理 牛や(東京・有楽町)
URL: http://r.gnavi.co.jp/g763376/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください