[コソ鍋・佰弐拾]突き抜ける青空のもと、秋田のきりたんぽ鍋をつついた
今年ももうすぐ折り返しです。1年早いですね~
僕たち、鍋、つつこ。は2015年前半の大きな出来事といえば、まずは何と言ってもメンバーが増えたこと。
ほかにも200記事達成、日本各地の鍋をつつくなど、いろいろなことがありました。
秋田の東北六魂祭
今回はその振り返りの1つ、秋田でつついたきりたんぽ鍋。
すでに
こちらの記事で紹介したように今年も東北六魂祭に参加してきました。
秋田を含めた東北北部は昨日梅雨入りしたばかりですが(例年より2週間ぐらい遅かったそう)、東北六魂祭が開催された5月末は本当に天気に恵まれ、屋外にいることがとても気持ちの良い天候でした。
この東北六魂祭、六県の祭が集まることが最大の見所ですが、それ以外にも東北の美味いものが一堂に会するのも魅力の1つ。そして、それぞれのご当地料理・郷土料理を振る舞ってくれる屋台が所狭しと並ぶわけです。
僕もたくさんの郷土料理を食べたんですが、秋田と言えばたぶんすぐに思い浮かぶのが「きりたんぽ鍋」。
当然、きりたんぽ鍋を振る舞ってくれる屋台もあります。
こちら。1杯500円。
奥の大鍋で煮込んだ鍋に、焼きたてのきりたんぽと葱で完成。ちなみにこちらの屋台では一人前をすぐに作れるよう、工夫していたのが印象的でした。鍋の作り方、本当に多種多様です。
美味い!この、(おそらく)比内地鶏で取ったと思われるスープに、たくさんの野菜からしみ出る出汁、そして、きりたんぽの食感の組み合わせが最高でした。
そもそも「きりたんぽ」って?
このきりたんぽ鍋に入っている「きりたんぽ」。そもそもなんでこんな名前なんでしょう?名前の由来については、以前メンバー大崎がきりたんぽ鍋をつついたときに農林水産省のサイトから調べてくれていました。
江戸時代に南部藩主(なんぶはんしゅ)が花輪地方(はなわちほう)を見回ったさいに、藩主をもてなすため、食事に木こりや漁師たちの弁当にもっていく「わっぱ」の飯をこねて棒の先につけてたき火で焼いたところ、藩主がおいしいとよろこんで、料理名を問うたところ、短穂槍(たんぽやり:短い穂のついたけいこ用のヤリ)に形が似ていたのでとっさに「たんぽ」と答えたのが始まりといわれています。
(「[コソ鍋・拾捌]山の幸を満喫。きりたんぽ鍋をつつく。」より)
なるほど。槍の先につけるカバーのことなんですね。ちなみにこの説明では江戸時代からの料理となっていますが、槍を使う時代と言えば江戸時代の少し前、戦国時代。実はその当時からこの料理があった可能性もあるかもしれない。そして、秋田の戦国武将、安東愛季や佐竹義宣、また土地の名前にもなっている秋田実季などなど、もしかしたら彼らもきりたんぽを作って、きりたんぽ鍋をつついていたのかも……なんて無責任な想像をしながらきりたんぽ鍋をつつくのも一興です 🙂
話を戻して。屋外で食べたきりたんぽ鍋。この日の天気はピーカン、まさに突き抜けるような青空で、槍に通ずるところがありました。
まもなく6月が終わり、7月になれば夏がやってきます。
暑い夏の日、突き抜ける空のもと、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | きりたんぽ鍋 |
店名: | 東北六魂祭2015(秋田県・秋田市) |
URL: | http://www.rokkon.jp/ |