[コソ鍋・参拾四]タイ東北地方イサーンの鍋、チムチュム
今月もまたバンコクの大崎です。毎日暑いです。日本は初夏にはいるころですが、こちらは灼熱の日々が続いています。さて、今回はBTSビクトリーモニュメント駅からほど近いティダ・イーサーンというお店でチムチュムを食べてきたので、その紹介をしたいと思います。
チムチュムって?
チムチュム(จิ้มจุ่ม)はタイの東北部イサーン地方の鍋料理。
- チム:タレにつける
- チュム:スープにさっとくぐらせる
という言葉の組み合わせが料理の名前になっているそう。
カタカナではチムチュムと表記されることが多いようですが、จิ้มจุ่ม という表記を見るとヂムヂュムという音の方が近いような気もします。が、タイ語初心者なので、間違ってるかも。
それはさておき
チムチュムは、ナンプラーやナンキョウ、レモングラスなどの香草類のスープが入った土鍋に、魚介や肉、野菜などの具材を煮込んで食べる料理。
いつも行ってるMKのタイスキと違い、風情のある鍋が異国料理の雰囲気を充分なまでに醸し出して、、、、と思ったら、意外と普通ないでたちで登場。事前調査では素焼きの七輪と炭火で調理するものだと思っていたので、日本の旅館的なこじんまりとしたセットが出てきたときには正直拍子抜け。
とはいえ、鍋は土鍋。このつるんとした形状と色は、なんとなく弥生式土器を思い起こします。弥生人のルーツは中国、東南アジア、東インド諸島という説もあり、もしかしたら遠い祖先では繋がっているのでは? ということも考えてしまいます。
さて、味のほうの感想を
タイ料理全般に言えることですが、香草類をベースにした味付けはまさにタイ料理! といった感じです。
鰹出汁の優しい味とは異なり、イサーン料理特有の酸味と香りの強い鮮烈な味がとても印象的です。ほかの店で食べたことがないので比較は出来ないのですが、ぼく調べ(全1店舗)では十分美味しいです。お勧めです。
ちなみにぼくはタイ人も感心するほど辛い食べ物に強いタイプなので辛さはそれほど感じませんでしたが、辛いのが苦手な人は、ちょっと辛さを抑えてもらったほうが良いかもしれません。
具材は野菜系各種(白菜以外は名前がちょっとわからない)、春雨といったのものから、白身魚、イカ、エビなどの魚介。お好みで豚肉や鶏肉も頼むことができます。
ちなみにチムチュムの他には、、、
- コームーヤーン(豚のノド肉を焼いたもの)
- ガイヤーン(鶏を焼いたもの)
- パックブーンファイデーン(空心菜の炒めもの)
- ソムタム(青パパイヤのサラダ)
と盛りだくさん。
加えてタイと言えばシンハーということで、こちらもしっかりオーダー(実はチャーンの方が好きなのですが)。
オーダーするときはお腹が空いていたのでついついたくさん頼んでしまいましたが、あとから考えると凄いボリュームです。ビールを飲みながらなので、わりと早くにお腹がふくれます。が、美味しいのでなんだかんだで箸が進みます。
入店してから1時間半ほど。すっかりお腹いっぱいになって、お店を後にしました。お会計は2人で1,000バーツ(約3,000円)ほど。料理もわりと頼んでビールも6本ぐらい飲んだことを考えると、破格です。
最後にお店までの道のりを
最寄り駅からの道筋の写真を撮っておいたので、もし行くことがある場合は参考にしてください。
スタッフはみなとてもフレンドリーで、楽しく食事ができるお店でした。
ルンピニ公園がチムチュム屋台のメッカの一つらしいので、今度はそっちにも行ってみようかな。
異国の地でも、鍋、つつこ。
(文責・大崎)
種類: | チムチュム |
店名: | ティダ・イーサーン(BTSビクトリーモニュメント駅から徒歩5分程度) |
URL: | 確認できず |