[鍋Q・壱]詳細レポート:「足るを知る」は難しい
こんにちは、日菜子です。
冬の寒さはどこへやら、春がやってきました。
そう。春といえば、外でバーベキュー!
「鍋、つつこ。」では、2014年3月22日(土)の春うららかな日に、葛西臨海公園で「鍋Q」を開催しました。
「鍋のオープン化」に向けての第一歩です。今回はメンバーそれぞれの知り合いを招いての計七名で鍋をつつきました。
バーベキューへのレジスタンス
気候も温暖で、絶好の鍋Q日和。
会場は家族連れや大学生で賑わっていました、もちろんよくある一般的なバーベキューで。
バーベキューというマジョリティに反旗を翻すようにして、私たちは鍋Qの準備を始めます。広義でいうと「バーベキュー」も、みんなで食べるので「鍋」ということになるのでしょうか…。
包丁や鍋などの調理器具類のほとんどは会場でレンタルし、食材等は当日の朝、馮さんと大崎さんが会場のそばのスーパーで買い出しをしました。
主催者側の買い出しに加えて、参加者の方に事前にお願いしていた「一人一品以上、ただし千円以下」の食材が加わります。
盛りだくさんの食材と鍋。これだけの食材があれば、どんな鍋でも作れそうだなと改めて思います。とはいえ初めての鍋Qということもあり、少し食材を多く買いすぎたかなという感じはありました。
名状しがたい鍋から、絵になる鍋へ
作り始めた当初は要領が分からず、「味は良いが、ビジュアル的にイマイチでよく分からない」鍋が出来上がりました。
鍋は一見簡単そうに見える料理ですが、実は具材の組み合わせや煮炊きの順番、出汁の選定が難しいと思います。鍋Q前は、食べたい鍋の具材や鍋に入っていそうな具材を挙げて、一緒に入れてしまえばよいだろうと安直に考えていました。
しかし、それは違いました。
各食材の持つ香りや風味などを計算して作らないと、美味しい鍋は絶対に出来上がらないのです。鍋を含めた料理全般にも言えることですが、私たちが何気なく食べている鍋は、入っている具材のよさを全て引き出すことのできる「計算しつくされた料理」なのです。
だんだん慣れてきたので、鍋Q後半では「おいしそうで絵になる鍋」が。
この鍋のポイントは二層構造。
一番上の層は豚肉、肉団子、エビ。その下の層には白滝が詰まっています。
味と栄養と見た目のバランス、時間とともに「鍋」としての仕上がりが良くなっていきました。
おいしい鍋をつついて、気分はほっこり。栄養満点の鍋を青空の下で食べると、顔が自然と綻びます。たくさんの鍋を自分たちで作ってつつくと、お店でつつくいつもの鍋よりも、おいしく感じるのかもしれません。
お腹も充分満たされたころ、〆の雑炊で再度ほっこり。
次回に向けて思うこと
「計算しつくされた料理」だからこそ、鍋を作るときは念入りな調理計画が必要だなと思います。
味の面から言えば、作りたい鍋に必要な具材を適量でそろえる。
今回の鍋Qに関して言えば、食材が豊富で全部使い切ろうとした結果、最後の方は「この鍋をいかに処理するか」という思考に陥ってしまったため、足りないくらいでちょうどいいと思いました。
調理計画が甘かった原因はおそらく、「これがあれば鍋ができるだろ」と安易に考えていたことだと思います。そんなことなかった。鍋って難しい。結果、「食材を入れて煮た、なんだかおいしいもの」が最初にいくつかできてお腹が膨らみました。
見た目の面では、具材の切り方や鍋の中で一番良い配置をする。
味の面とも共通していますが、それぞれの鍋にあった切り方があるのではないでしょうか。私は料理に不慣れなため、切り方の名前などは全くわからないのですが、鍋ごとに適した具材があるように、適した具材のうま味を引き出す適した切り方があるはずです。総じて、我々は「足るを知る」を知らなかったのです。
とはいえ、今回は初めての開催だったので、外で楽しく鍋がつつけたということで満点にしたいと思います。次回は、さらにおいしい鍋を作りたいです。
お外でみんなで、おいしく、鍋、つつこ。
(文責:日菜子)
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