[コソ鍋・弐佰四]オツなひとり鍋、かやきをつつく
先日こんな記事を紹介しました。
貝焼きが転じて「かやき」となったという秋田の郷土料理。見てみると貝殻さえあれば良さそう。
最近は近場のスーパーの鮮魚売り場で貝殻付きのホタテをよく見るようになりました。しかも安い。
ということで、さっそく自宅で試してみました。
とりあえず貝殻があれば具材は何でも良し
「かやき=貝焼き」なので、貝殻がないと始まらない。ので、ホタテの貝殻を一枚調達します。
ちなみにホタテは二枚貝ですが、片方の貝殻は平らで、もう片方が丸みを帯びています。
今回は貝殻を使った鍋ですので、当然ながら丸みを帯びたほうを使います。
ちなみにこちらの貝殻、実は数ヶ月屋外で干していたもの。天日にあたることで色が抜けて白くなります。
もちろんスーパーで買ってきたものをそのまま使っても大丈夫。この貝殻も由緒正しいスーパー出身です。
こちらにお好みの具を入れていきます。
しかしながら、鍋としては小さい貝殻。あんまり欲張ってもそもそも入りません。
ということで今回は以下をチョイス。
- えのき茸
- 舞茸
- 前日のバーベキューで焼いて残ったブリカマ
- 生姜
こちらを火にかけていきます。今回は1人用の七輪で。
こちらの七輪はAmazonで,1000円ちょっとで購入。
BUNDOK(バンドック) バーベキュー 俺用七輪 BD-384
あとはおもむろに貝殻鍋をセットして火にかけます。
少し経つとグツグツと煮えてきます。小さい分、できあがりも早いです。
この「かやき」にはビールやハイボールより日本酒がに似合うだろうと思い、今回は日本酒で。
すっかり和食な見栄えになりました。
さっそくつついてみると…… うん、普通の鍋です(笑)が……
ちょっと器を変えてみるだけで雰囲気が全然変わります。これは鍋だけでなく料理全般にも言えることですね。
なんの変哲もない具材に、よくある醬油出汁、日本酒のありきたりの組み合わせでも、鍋が貝殻に変わるだけでちょっとオツな一品に変わりました。
あ、ちなみに、今回の具材では舞茸が大当たり。あまり美味しかったので最後のほうは舞茸リピート。
実際にやってみた「かやき」の注意点としては……
- 鍋としての容量は非常に小さいので、具材のおかわりを脇に用意しておいて、何回かに分けて食すのがよいかも。
- 貝殻の丸みが下の網とうまく合わないと、傾いて出汁がこぼれてしまう。バランスのいい位置を探すのがむずかしい
こんなところでしょうか。
ひょんなことから知ったこの「かやき」。
やってみるととても簡単で、しかもちょっとした非日常感も味わえる、良い鍋のスタイルでした。
今度は平貝とかの大きな貝殻で試してみようっと。
貝殻の再利用でオツな、鍋、つつこ。
(文責・大崎)
今回つついた鍋
種類: | かやき |
店名: | 自宅(埼玉) |
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