[コソ鍋・弐佰弐]これが遠野スタイル。バケツでジンギスカン
とある日にふと目に飛び込んできたニュースの記事タイトル。
どうやら6月12日の日曜日に岩手県遠野市で「第4回バケツでジンギスカン大会」なるものが開催された模様。
バケツでジンギスカン? 遠野スタイル? と思って調べてみると……
遠野は、知る人ぞ知るじんぎすかんの良く食べられている町です。
遠野で「肉を食べる」「焼肉」と言ったらじんぎすかんのこと!
遠野のじんぎすかんは焼いた肉にタレを付けて食べるタイプです。「一家に一台じんぎすかん鍋」というくらい、遠野ではいたってポピュラーな食べ物です。
花見などでは、穴の開いたバケツの上にじんぎすかん鍋を乗せ外で食べることが多いです!
出典:遠野市観光協会
なるほど。「じんぎすかん」と平仮名で書くところにもこだわりがありそうですが、この「バケツで」というところがキモのようです。
ジンギスカン鍋自体は、今は操業停止してしまった臼井鋳鉄工業さんの「蒼き狼」という鍋を持っているのですが、いつもはバーベキュー用のコンロや卓上コンロで焼いていました。
遠野スタイルとしては、
- バケツで
- 炭ではなく固形燃料で
というのがポイントのようですので、さっそくAmazonでポチリ。
これと、
これ。
届いたバケツと固形燃料で、レッツじんぎすかん!
思った以上に準備が楽
焼肉って、炭火を使うと何故か美味しいですよね。なので何かを焼くときはだいたい庭で炭をたくのですが、今回は固形燃料。加えてコンロを組み立てる時間も必要なく、ただおもむろにバケツを置くだけ。
この手軽さも食文化として定着する要因の一つかもしれません。というぐらい簡単。
これは確かにお手軽。
普通に炭火でやるとなると準備に最低でも30分はかかるところを、この遠野スタイルだとせいぜい5分程度。
サトウのごはんの昔のCMで「玄関開けたら2分でご飯」というのがありましたが、それに負けずとも劣らない手軽さは「思い立ったら5分でジンギスカン」という感じです。
さて、ちなみにお肉はタレに漬けるやりかたではなく、生ラムを焼いたあとにタレをつけて食べるとのことなので、そのように。
いつものコンロとバケツで味の違いはわかりませんでしたが、準備も片付けも超楽ちん、というのは何気にポイント高いですね。
ところでこのバケツでのジンギスカン、弱点が一つだけ。
それは火加減が難しいということ。
完全にバケツにはめ込んでしまうのと、固形燃料を使っているということから、あるがままの火力を受け入れなくてはいけないんですね。ちなみに今回は正直火力オーバー。
最初はいいのですが、食べるペースが落ちる中盤以降はだいぶ焦げ付きが目立つように。このあたりうまい人はちゃんと火力調整とかできるのかな。
とはいえ、人が集まったところで「ちょっとジンギスカンでも食べようか」とサッと出してサッとつつく、そんな風景が目に浮かぶ遠野スタイル。
やってみると確かに簡単お手軽。ラム肉以外の焼肉でも大活躍しそうなバケツコンロで美味しいジンギスカンをつつくことができました。
バケツで手軽に、鍋、つつこ。
(文責・大崎)
今回つついた鍋
種類: | ジンギスカン(遠野スタイル) |
店名: | 自宅(埼玉) |
URL: | ─ |