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[コソ鍋・弐佰漆]去年に続いて自産自消の取り組み。育てた野菜でチムチュムをつつく。

先日のじゅんさい鍋で、夏野菜について触れました。

そこであげた、

などは、実は自宅で家庭菜園で育てていたりします。ほかにも、空心菜やホラパーというタイハーブも育てていて、それがだいぶ良い感じに育ってきました。

自宅の家庭菜園。このところの陽気でだいぶ育ってきた

ちなみにこの空心菜やホラパー(タイハーブ)、もともとは自宅でいつでもタイ鍋をつつけるようにと、手に入りにくい食材を自宅で育てはじめたのが始まりでした。

チムチュム、知ってますか?

さて、この記事タイトルにもあるチムチュム。これはタイの鍋料理の名前で、

が語源になっています。

常夏の国タイでも大変好まれ、暑い中でビールを片手につつくチムチュムは絶品です。

ちなみにタイ・バンコクでは、シーロム地区にあるルンピニー公園そばに夕方からでる屋台のチムチュムが一番のお気にいり。

ほかのお店でつついたこともあり、もちろんそこも美味しいのですが、やはりオススメするとしたらルンピニー公園の屋台でつつくチムチュムでしょう。

都内でもつつけるお店はわりとあります。鍋、つつこ。として行ったのは例えば以下の2店舗です。

そして「鍋Q」でも作っています。

鍋、つつこ。で扱う鍋の中でも、もつ鍋、しゃぶしゃぶに続いて3番目に多いチムチュムは、鍋、つつこ。ではメジャーな鍋料理です。

そんなチムチュム。

タイで始めて食べて以来、完全にハマって自分でも作るようになったのですが、この日は冒頭で触れたように、自宅で育てていた空心菜やタイハーブが良い感じに育ってきたので、それを使ってチムチュムを作ることにしました。

家庭菜園の端っこのほうで育てている空心菜

プランターでタイハーブも育てています

ハーブは花が咲いたら終わってしまうので、早めに摘み取る必要あり

このハーブが活躍する料理といえばやはりタイ料理です

材料さえ揃えば実は簡単なチムチュムづくり

外国の料理というと作るのが難しいイメージもありますが、チムチュムは日本の鍋料理と同じで、基本的にはお好みの材料で思い思いにつつきます。

とはいえベースとなるスープやつけダレに、特定の材料が必要になってしまうというのが若干敷居を上げる要因かと思います。

が、東京にもあるんです。タイ食材を豊富に扱っているお店が。

そのお店は、東新宿にある「アジアスーパーストア」さん。

これまで鍋、つつこ。でも、鍋Qの食材買いだしなどで何回かお世話になっているお店です。こちらに行けば、だいたいのものは揃いますので、もし興味があればのぞいてみてください。

とくに注目したいのが豊富な野菜。珍しい香草がたくさん。

さて、では作りはじめます。

まずはベースとなるスープ作り。

お湯を沸かした中に、レモングラス、タイ生姜、パクチーの根、コブミカンの葉、そして先ほどのホラバーをいれて煮立て、ナンプラー、シーズニングソース、砂糖で味を調えます。

スープ作りに使うタイ食材。これに先ほどのハーブも加える

20-30分ほど煮立てて味を調える

ホラパー(タイハーブ)入れるの忘れてたので追加

次につけダレです。

こちらの作り方は色々ですが、自分の場合はナンプラー、シーズニングソース、種入り唐辛子、砂糖、刻んだパクチーを混ぜて作ります。万能ネギが入ったつけダレも多いです。

辛いのが苦手な人は、唐辛子を調節して

そして具材。

これはほんとにお好みですが、基本となるのは、

これらの野菜類。

そして肉・魚類のメインに・春雨が一般的な組み合わせかなと思います。よくつつくのは豚肉とイカの組みあわせですが、今回は豚肉だけ。

豚肉。卵を落としておくのがポイント。そして野菜類。

鍋と具材をセットして準備完了。端ではとうもろこしを焼いてみたり

ちなみにチムチュムとは関係ないですが、この日はとうもろこしも一緒に焼いてみました。

焼きとうもろこしは、実は皮ごと焼くと中身が良い感じに蒸されて美味しくできます。

皮ごと火にかけると、中身が蒸し焼きになって良い感じ

適度なところで皮を剝いて、醬油で味付け

 

さてさて、チムチュムに戻ります。用意した具材をスープをいれた素焼き鍋に放り混んでいきます。

具材投入

豚肉は卵をからめてから入れると美味しい

しばし待って火を通す。できあがり!

これにつけダレをつけて食す。辛おいしい!

このホラパー(タイハーブ)があるのとないので味が全然かわる。おかわりは摘んでくるだけ(笑)

今回は春雨を切らしていたので、〆は卵雑炊で。

和の鍋とはまた違った味わいの雑炊、おいしいです。

白米と卵を割り入れて卵雑炊に

器を出すのが面倒だったので、フタで代用。ほんとはこういう食べ方ではない

この日も安定のチムチュムのお味。いつつついても美味しいチムチュム、最高です!

自分で育てるということ

さて、この記事で紹介したように自宅で小さな菜園をやっているのですが、さすがに最近は興味が薄れつつあるものの、うちの子どもたち2人にとっては最初はなかなか新鮮だったようです。

 

ジャガイモがどのように葉をつけて、どのように実(実際は根ですが)をつけるのか。

キュウリの花が落ちた後に、どのようにキュウリの形になっていくのか。

トマトが鈴なりになっている様子や、とうもろこしが茎からニョキッと伸びているようす。

そしてそれを自分自身で収穫して、食べてみる。

 

もちろん育てる手間を考えると、スーパーで買う方がはるかに安上がりで見栄えも良いのですが、しかし、自分自身で手間暇かけて育てた野菜はたとえ見栄えがたとえ悪くても愛着が湧くようで、もともと嫌いだったトマトも食べれられるようになりました。

嫌いな野菜の克服法の一つとして、原型を留めないように刻んで混ぜて食べさせるというような工夫もあります。

一方で、自分自身で育てた体験によって苦手な野菜を克服させる、というアプローチでの食育が最近見直されているように思います。

食育基本法の冒頭には以下のようにあります。

二十一世紀における我が国の発展のためには、子どもたちが健全な心と身体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことができるようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である。
子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。

この理念を受けて、多くの小学校で農業体験などが行われるようになりました。

そのようすはインターネット上で多く確認することができますが、対外告知用という事情を差し引いたしたとしても、子どもたちの真剣なまなざしや、屈託のない笑顔はとても印象的に映ります。

 

ただ食べるだけでなく食を通じて心を養う自産自消の取り組み(ま、平たく言うと家庭菜園ですが 笑)。これからもささやかながら続けていこうと思っています。

 

食べ物を身近に感じながら、鍋、つつこ。

(文責・大崎)

今回つついた鍋

種類: チムチュム
店名: 自宅(埼玉)
URL:

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