これまで全4回にわたってお届けしてきた「ニッポン全国鍋グランプリ2015」レポート。今回はその締め括り、総括です。
これまでの様子はこちらをご覧ください。
- [鍋、ぶらり。]第四幕:いざ出陣! ニッポン全国鍋グランプリ2015に参加してきました
- [鍋、ぶらり。]第四幕:ニッポン全国鍋、つつこ。馮編~変わり鍋と向き合う
- [鍋、ぶらり。]第四幕:ニッポン全国鍋、つつこ。大崎編~地場の食文化を体現する鍋たち
- [鍋、ぶらり。]第四幕:ニッポン全国鍋グランプリ2015を盛り上げるゆるキャラたち
まずは結果発表!
グランプリは「もちぶた炙りチャーシューバージョンとん汁」
総括の前に……まずは結果を紹介します。
今回グランプリに輝いたのは……(ドゥルルルルルルー(ドラムロール風))
千葉県八千代市街づくり市民の会の皆さんがつくった「もちぶた炙りチャーシューバージョンとん汁」です!
おめでとうございまーす!
ちなみにこの豚汁過去3回連続準グランプリで,4度目の正直でグランプリを獲得しました。
以下,
準グランプリ:
「白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」/白川郷鍋食い隊(岐阜県白川村)
3位:
「農家直伝麓山高原豚のもちとろキノコ鍋」/もったいないプロジェクト(福島県)
となっています。
前回グランプリだったすったて鍋、今回は2位でしたねー。
その他、各賞および全50位のランキングはこちらにて。
ニッポン全国鍋グランプリ2015 結果発表
http://wako-sci.or.jp/nabe/result2015
ちなみに、馮・大崎両名が選んで食べた鍋4選の結果は以下のとおり。
■馮セレクト
28位:ジューシーフランク入りもち豚鍋(宮城県)
18位:海軍カレー鍋(チキン爆弾入り)(埼玉県)
2位:白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋(岐阜県)
48位茶屋の名物八溝ししまる鍋(栃木県)
■大崎セレクト
9位:津山牛そずり鍋(岡山県)
22位:タマシャモすき鍋(埼玉県)
10位:超~旨っ!所沢野菜とトマトの絶品鍋(埼玉県)
30位:竹千代鍋(静岡県)
けっこうバラけていますが、全体的には順位としては真ん中~低めの鍋?レアなセレクトだったかなw
そうそう。今回は来場者が実際に食べて味わって、食べた鍋の数だけ投票権を得られるというものでした。ですから、3鍋食べた人は3、10鍋食べた人は10の投票が行え、仮にこれが一番!と思ったらすべてをその鍋に投票することも可能だったのです。
ですから、まず食べてもらうというのが大前提。その意味で、前回グランプリといった知名度以外に、会場でのパフォーマンス(客引き)や名前のインパクトというのも順位付けに大事な要素でした。
そういうことを踏まえて、実は2人で結果が発表される前に上位3つを予想していたんです。その予想はというと……
■馮予想
1位 : 甲州ほうとう鍋 – 山梨県(31位)
2位 : 農家直伝麓山高原豚のもちとろキノコ鍋 – 福島県(3位)
3位 : 芋煮鍋 – 山形県(7位)
■大崎予想
1位:農家直伝麓山高原豚のもちとろキノコ鍋 – 福島県(3位)
2位:芋煮 – 山形県(7位)
3位:津山牛そずり鍋 – 岡山県(9位)
僕の1位予想以外はなにげにけっこう良い線いっているんじゃないかと。これは先ほど書いた、味以外の要素、「まず食べてもらえる」という観点も踏まえて選んだ結果です。
でもまあ、食べる側としては順位はあまり関係なくて、美味しい鍋をつついて食べられればそれだけで満足でした 🙂
今年のグランプリを振り返ってみて……その前に芋煮鍋
さて、今年のグランプリを振り返ってみて。
その前に。
僕の記事でも書いたのですが、変わり鍋からアプローチしたこともあって、後半は鍋らしい鍋をつつきたい、食べたいという気持ちが強くなり。
しかし、お腹はいっぱい。どうしたものか。
そこで隣にいる大崎に相談したところ……
「じゃ、半分ずつ食べますか」
となり、最後につつく鍋を選び始めました。
ここで、僕の中で
- 鍋らしい鍋
- 日本の郷土を体感できる鍋
という気持ちが強くなり、ふと、昨年たくさんつついた鍋の中から、1つの鍋が思い浮かびました。
そう、これ。
芋煮鍋です。
芋煮鍋についてはこちらをご覧ください。
- [コソ鍋・参拾捌]山形の味・郷土の味、芋煮鍋
- [コソ鍋・参拾玖]東北六魂祭で体感した郷土の魅力~3メートルを超す大鍋でつくった芋煮鍋
- [コソ鍋・捌拾弐]火起こしから煮込みまで〜自分でつくって初めて食べた宮城の芋煮鍋
ということでさっそく芋煮鍋のブースへ移動です。
が、ここでもまた悩みの種が出てきました。今回いの鍋グランプリ、芋煮鍋のブースがなんと3つも。牛すじ煮まで入れると7鍋もあったんです。
そこで、過去、芋煮鍋を食べた身としては今日2人がつついた鍋とのバランスで、山形の芋煮鍋が良いと判断(山形は醤油+牛肉ベースで、味付けとしては今日食べていない種類の鍋なので)。
そこで、シンプルに16番のブース、山形県から出店していた山形中山鍋愛好会の、その名もずばり「芋煮鍋」を選びました。
ここで豆知識。過去の記事でも取り上げたように、芋煮鍋は地域によって味付けや使う肉が異なります。さらにその土地土地でのこだわり、あるいは逸話があり。今回いただいた芋煮鍋は、芋煮会(芋煮を屋外でみんなで食べる会)の発祥の地として知られている、由緒正しい町なんです(詳しくはこちら)。
さっそくブースに足を運んで。
大鍋で煮込む鍋、見ているだけでテンションが上がります!お腹いっぱいなのに、食欲がわいてくる!
鍋に合わせた大きなおたまですくってもらい。
じゃーん!!七味をかけて、1人前の芋煮鍋が登場です。
熱い里芋をハフハフとほおばって。
いやー、美味かった!
ちなみにこちらの芋煮鍋では、マルジュウさんというメーカーの出汁入り醤油を使っています。
屋外の鍋って楽しいね!そう、鍋Qだよ!
ということで、僕たち、鍋、つつこ。として初めてのニッポン鍋グランプリへの参戦は終了しました。改めて、鍋の種類、土地土地の食材、郷土の味……、日本という国が本当に豊かであることを体感できる時間となりました。
そして、最後に2名とも共通で思ったのが、「食材や味付けは大事だけど、やっぱりシンプルな鍋が美味い!」ということ。もちろん、変わり鍋のようなものもありだけど、毎日食べたくなる、素朴だけど飽きない味、っていうのがあるなーと思いました。
そう、たとえて言うなら、代打でHRは打てるけど1シーズンフル出場できない選手より、打率.260、HR7本でも、1シーズンフル出場できる選手の魅力に通ずるような(わかりづらかったらすみませんw)。
あと、ふだんはお店や自宅など室内で、煮て、つついて、食べる鍋も、このように屋外で食べるというのはまた違った開放感があって楽しいです。
ということで!!
僕たち鍋、つつこ。では、近々屋外での鍋、そう、鍋Qを開催します!(鍋Qについてはこちらのリンクをご覧ください)。
チャレンジするのは「芋煮鍋」です。
僕たちの芋煮鍋がどうなるか、ワクワクドキドキします。お楽しみに!