先日「鍋部長」で紹介した華味鳥さん。
過去にランチでつついた華味鳥の水炊きですが、今回はディナータイムでつついてきました。
これでもか、というぐらい鶏を堪能
じつはこちらのお店、ランチも人気です。
以前ランチで訪れたときはすでに満席で入れず。この日も予約ナシだったのですが、時間が少々早いこともあって運良く入ることができました。
席につくとお通しが。
ちなみに明太子とおきゅうとは一説によると博多人のソウルフードだそう(そうなのかな?)。
メニューを見ると魅力的な品がいっぱい。水炊きの前に色々オーダー。
なんか頼みすぎた感が満載ですが、お酒のつまみとしては最高です。専門店ならではの鶏料理を堪能します。
ここからが本番。水炊き登場
これで終わっては仕方がないということで、本命の水炊きをオーダー。こちらは2人前からの注文となります。
写真を撮り忘れましたが、〆は雑炊で。具材の味がしみ出たスープでできた雑炊はこれまた良い感じで、最後まで鶏を堪能することができました。
ゴロッと大胆にカットされた鶏肉でしっかりと鶏を味わいつつ、その旨みが溶け出した優しい味のスープをいただく。いやー、贅沢です。
ちなみにこの水炊きを自分でも再現してみたくて過去に自宅でスープ作りから挑戦したこともありましたが、やはりプロにはかないませんね。完敗です(笑)
ちなみに以下はその時の様子です。
ところで華味鳥って?
さて。
こちらの店名にもある「華味鳥」という名称ですが、お店の運営会社であるトリゼンフーズ公式サイトに説明がありました。
華味鳥とは、トリゼンフーズのオリジナル銘柄鶏の名前です
(中略)
肉の色がみずみずしく、もも肉は華やかなピンク色である事から「華」。また、鶏肉特有の臭みが抑えられ、はっきりとした旨みと歯ごたえがあり、自信をもってお勧めできる味です。
華のようであり、かつ味わい深い鳥。といったところでしょうか。
たしかにいただいた大ぶりの鶏肉は臭みがなく、しっかりとした食感がありつつも柔らかい、美味しい鶏肉でした。
「みどり」と言えば
ちなみにこのブランド鶏の名前を分解すると「華」「味」「鳥」ということになるのでしょうが、「はな」「みどり」と2つに分解することもできそうです。
「みどり」の読みを持つ漢字を調べてみると、以下の4つがありました。
- 緑
- 碧
- 翆
- 翠
1. の「緑」が一番おなじみ。色を表す一般的な漢字ですね。
2.の「碧」も「緑」と同じように色を表しますが、「碧玉」という鉱物があるように、美しく光り輝く宝石という意味も持ちます。
3.と4.は異字体と標準字体の違いで意味としては同じ。色をあらわす「みどり」のほかに「かわせみ」という読みもあります。
この「かわせみ」が面白く、調べたところ雌鳥が「翠(スイ)」で、雄鳥は「翡(ヒ)」と表すそう。
この2つの漢字を合わせると「翡翠(ヒスイ)」。深緑が美しい、おなじみの宝石です。翡翠という宝石名自体が、カワセミの羽の色に由来してつけられたそうで、いずれにしてもこの「翆・翠」はただ色を表すだけではなく、暗黙に美しさや高貴さをもつ漢字といえそうです。
鶏肉ブランドとして「味」「鳥」を「みどり」にあてていますが、実はこういった別の意味も込められているのでは? と想像を膨らませてしまいました。
こういう解釈の展開ができるあたり、表意文字と言われている漢字は面白いですね。
名前に想いを馳せつつ、鍋、つつこ。
(文責・大崎)
今回つついた鍋
種類: | 水炊き |
店名: | 博多華味鳥 銀座四丁目店(東京・銀座) |
URL: | http://www.hanamidori.net/store/archives/20 |