鍋にまつわる役職(?)といえばなんといっても有名なのは「鍋奉行」。
鍋の作り方や仕上がりに並々ならぬこだわりを持つ人を指してそう呼びます。
ほかにもアク代官や火消し、町奉行など、時代劇よろしく面白おかしく描写する、そんな役名がたくさんあるのが鍋の世界の面白いところでもあります。
さてそんな鍋奉行をもじったのか、「鍋部長」という役職を設けているのがトリゼンフーズさん。
社名だとピンとこなくても「博多華味鳥」の名前でわかる人も多いのではないでしょうか。水炊きで有名な華味鳥さんです。
ちなみにこちら、過去にランチ水炊きをつつきに行ったことも。
感化されて、鶏ガラから水炊きを作ってみたこともありました。
さて、この気になる「鍋部長」の役割はというと……
水たきをはじめとする鍋は、鍋の中に様々な具材を入れて調理し、その鍋をみんなで囲んで食べます。昔から「同じ釜の飯を食う」のような言葉がある通り、食を共有するということは互いの絆を深められるコミュニケーション作りのきっかけにもなっています。
人と人との結びつきが希薄な現代において、まずは社内からコミュニケーションを図っていこうという趣旨のもと発足した鍋部長。主な業務は、異なる具材(人)同士を、上手に調理する(まとめる)こと、そして、コミュニケーションツールである鍋(水たき)を広くアピールするお手伝いをしていきます。
出典:新役職に「鍋部長」設置 勤続 20 年以上のベテランが、社内コミュニケーションを円滑に(トリゼンフーズ・プレスリリース)
とのこと。
ん……? これってどこかで見たような……
日本にある鍋文化。
同じ釜の飯を食うと同様に、一つの鍋をつつくことでコミュニケーションが促進されます。
インターネット時代だからこそ求められる人と人との関係、対話、会話、意識。
このブログでは鍋を通じてさまざまな世代の人間が何を考えているのか、日本の文化の良さなどの視点を交えながら発信していきます。
うん。鍋、つつこ。
そう、鍋をコミュニケーションツールとして捉えている点、昨今の人間関係に課題意識を持っている点は、われわれ鍋、つつこ。と、とても近しい考え方と言えます。
かたや鍋の専門店、かたや無類の鍋好き。立場は違えど、それぞれの形で鍋界を盛り上げていけたらいいですね。
鍋部長のみなさん、影ながら応援しています!
(文責・大崎)