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[鍋、ぶらり。]第四幕:ニッポン全国鍋、つつこ。馮編~変わり鍋と向き合う

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さあ、いよいよニッポン全国鍋グランプリ2015に突撃します!

今回は、私、馮がつついたニッポン全国の鍋たちをご紹介。さっそくご覧あれ。

……その前に、戦略を練る

前回の記事でも紹介したとおり、今回は全部で50種類の鍋が参戦しています。さすがにこれをすべて食べるのは無理!ということで、事前に戦略を練り、つつく鍋を決めました。

ということで、一覧を見て、名前とインスピレーションで決めたのは次の5鍋。

選び方のポイントとしては「ふだんあまり食べない鍋」というか、たぶん自分では思いつかなそうな鍋、「変わり鍋」という観点で決めました。5鍋に決めたのは、自分の胃のキャパシティプランニング的にこのぐらいがマックスだろうということでw

それから、実はもう1つ「岐阜県:白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋」も選んでいたのですが、よくよく見るとこれは昨年のグランプリとのこと。なので、これは別枠であとで食べようと、呑気にかまえて、いざ参戦!

フランクがでかい!~宮城県:ジューシーフランク入りもち豚鍋

さっそくこちらから。宮城県の自然農園さんで作った美味しい焼き立てフランクフルト入の「ジューシーフランク入りもち豚鍋」です。

宮城県自然農園さんのブース。

鍋自体は味噌ベースで、もち豚の他、たくさんの野菜が入っていてこのままでも美味しそう!

でかい鍋で煮込むのはいいですね!美味そう!

しかしそれだけはありません。主役はこちら!じゃーん。なんかフランクフルトの屋台みたいだw

あれ?フランクフルトの屋台に来ちゃったかな?と思わせるほどのインパクトw

そして出来上がり。なんていうか……雑?…インパクトありますね!

ジューシーフランク入りもち豚鍋

アップで。圧倒的なフ・ラ・ン・ク・フ・ル・ト!

フランクフルトの素材感が圧倒的!

味はというと、鍋そのものは本当によく煮込まれて美味しく、フランクフルトも本当にジューシーでプリプリで美味かった!ただ、これ別々でもいいかな?

<採点:★5つ、☆は0.5>
総合点……★★★★
鍋の味……★★★★☆
フランクフルト度……★★★★★
 

海軍カレーって横須賀じゃなかったっけ?~埼玉県:海軍カレー鍋(チキン爆弾入り)

さあ、続いてはこちら。埼玉県の海軍カレー鍋(チキン爆弾入り)。あれ?海軍カレーってたしか神奈川・横須賀の名物じゃなかったっけ……なんて無粋なことは考えずに。

ちなみにこの名前がついたのは、帝国海軍割烹術参考書を参考に作ったカレーだからとか。あれ?でもそれは埼玉とは関係あるのかな?……なんて無粋な(ry

『帝国海軍割烹術参考書』はこちら↓

 

さて、ブースに移動して。ちなみにこちらの白子睦会さんのブースはたくさんの方が客引きをしてアピールしていて、あー、こういうのって大事だなって思いました。

埼玉県白子睦会さんのブース。

さっそく1鍋を注文して。

カレー鍋……カレーです 🙂

具がゴロゴロの海軍カレー鍋。カレーです 🙂

そうそう。このニッポン全国鍋グランプリは埼玉県・和光市役所市民広場で行われるのですが、会場内には机や椅子が用意され、そこでゆっくりじっくり鍋を楽しめます。僕たちも席を探して。

A、B2つに分かれた会場にはベンチが用意され、来場者はここに座って、じっくり思い思いの鍋をつつけます。

じゃーん。チキンはよく煮込まれて柔らかくて味が染みてた!他に牛すじも入っていていい味でした。カレーにしてはちょっと甘目だったっかな。あと、まあ、ぶっちゃけ、鍋というか「カレー」でしたw

チキンと爆弾(玉子)。チキンはよく煮込まれて柔らかかった!

<採点:★5つ、☆は0.5>
総合点……★★★☆
鍋の味……★★★★
鍋かな?度……★★★★★
 

ここで予定を変えて~岐阜県:白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋

2つの鍋をつつき、ここでちょっと予定が狂い始めます。そう、ご覧のとおり、僕が選んだ最初の2つの鍋、とにかくボリュームたっぷりなんです。鍋そのもの以外の具材が大きく、お腹にたまる。そして美味しいから全部食べちゃう。ここでふとこんな思いがよぎりました……

このペースはヤバイ……

そう。僕はつい先日不惑、40歳になったばかり。もう昔ほどガツガツ食べれる胃ではありません。となると、ここで改めて食べたい鍋を考えなおさなければ!と思い。

ミーハーな自分としては昨年のグランプリは絶対食べたい!しかもすったてってなんだよ!気になるよ!ということで、予定を変えて、岐阜県:白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋を食べることにしました。

前回の記事でも紹介したとおり、さすがは昨年度グランプリ。ブースには長蛇の列。

昨年度グランプリの鍋。今回、一番行列ができていて、買うまでに20分ほどかかりました。

やっとブース前まで。ここまで約20分。

さぁ、いよいよ!こちらは岐阜県白川郷鍋食い隊さんのブース。

じゃーん、これがすったて鍋。

2014年度グランプリの岐阜県白川郷平瀬温泉飛騨牛すったて鍋。

味を紹介する前に。皆さん、すったて鍋ってご存知ですか?僕は知りませんでした。調べたところによると、すったてというのは「「すったて」とは、「すりたて」がなまったもの。その名のとおり、すり鉢にタマネギや大葉、キュウリ、ミョウガなどを入れ、よくすりつぶしてから味噌を混ぜ、井戸水で溶いた汁で食べたのが由来です」とのこと(農林水産省のページより)。

なるほど、いろいろな野菜をすって、味噌を混ぜたものを出汁スープにした鍋がすったて鍋なんですね。こちらの白川郷平瀬温泉の郷土料理の1つのようです。

実際に食べてみると……野菜をすっていることもあり、ポタージュのような舌触り。そして、甘みと味噌の絡まりがいい感じです。

さらにこのすったて鍋には飛騨牛が入っているのがポイント。満足感がアップ!個人的な感想は「なるほど、これが昨年のグランプリか」です(反応が薄いのはすでにお腹が膨れていたからw)。

<採点:★5つ、☆は0.5>
総合点……★★★★
鍋の味……★★★☆
すったて度……★★★★★
 

忍者ハットリくんではありません~栃木県:茶屋の名物八溝ししまる鍋

いやー、すったて鍋もなかなかのボリューム感。そろそろ胃の限界です。もしかしたらこれ以上は無理かもと思いながら、次に選んだのは栃木県の茶屋の名物八溝ししまる鍋。名前のインパクトもそうなんですが、このブースちょうど空いててすぐに買えたんです。余談ですが、先に紹介したカレー鍋の客引きやすったて鍋の行列って、こういう採点式の場合、けっこう大きな要素だなと思って。というのも、やっぱり皆、並んでたり、気になるところの鍋を食べたくなるもの。逆にガラガラのブースってちょっと控えちゃうこともありますよね。

次回参加される皆さん、味もそうですが、ぜひ来場者へのアピールを!(←大きなお世話)

ということで、こちら。

栃木県 いろり茶屋withましこのマルシェさんのブース。看板のインパクトがいいですね。

あまりお客さんはいなかったんですが、この鍋を見てテンションアップ!大きな寸胴鍋で、たくさんの野菜を味噌で煮込みます。そうそう、紹介が遅れましたがししまるとは猪肉の別称です(というのを知りました)。

寸胴鍋で煮込みます。
こちらは特製味噌でたっぷり野菜と八溝ししまる(猪)が煮込まれています。

さっそく1杯購入。

まず思ったのが「今回選んだ鍋の中で一番鍋っぽい見た目」でしたw。

茶屋の名物八溝ししまる鍋。今回つついた鍋で、一番鍋らしい見た目でしたw

さてさて。味はというと、本当に野菜がじっくり煮込まれていて、また、猪肉は匂いが気になるかなとおもいきや、ニラがたっぷり入っていて丁度良い味わい。見た目は鍋っぽいながらも、口に含むと猪とニラが攻めてくる感じ。野趣あふれる、郷土を体感できる味でした。

<採点:★5つ、☆は0.5>
総合点……★★★★☆
鍋の味……★★★★☆
鍋らしさ度……★★★★★
 

ということで、次をどうするか……と考えたのですが、ここでほぼギブ。それから、なんていうか、鍋らしい鍋をほとんど食べなかったこともあり、最後は定番鍋っぽいものが欲しくなって、予定を変更しました。その模様については続編で紹介しますので、乞うご期待!!
 

今回「変わり鍋」をテーマに選んでみたわけですが、本当に鍋って日本全国多種多様にありますね。僕が食べられなかった中にも、予定していた「鳥取県:里山のめぐみ ジビエ薬膳火鍋セット」「香川県:多度津鍋ホルうどん」、他にも魚介系の鍋、野菜たっぷりの鍋など、あと胃が1つ、いや3つ欲しかった!来年の楽しみに取っておこう 🙂

以上、ニッポン全国鍋、つつこ。馮編でした。

次回は「ニッポン全国鍋、つつこ。大崎編」です。お楽しみに!!

(文責・馮)

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