馮です。こんにちは。
2014年のゴールデンウィーク、あっという間に終わってしまいましたね。
この「ゴールデンウィーク」という名称は、元々映画会社の大映が生み出した宣伝用語だそうで、4月末~5月初頭の期間での映画動員数を増やすことを目的に付けられたものとのこと(Wikipediaより)。
季節的にも、桜が散りこれから夏に向けてちょうど外に出るには良い季候となるため、行楽シーズンとしてはぴったりの時期と言えますね。今年のゴールデンウィークは天候も良く、旅行に出かけたり、バーベキューなどで楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
バーベキューと言えば。僕たち「鍋、つつこ。」でもバーベキューならぬ鍋Qを開催しています(といってもゴールデンウィークではなくて3月、春分の日に)。詳しくは「[鍋Q・壱]詳細レポート:「足るを知る」は難しい」をご覧ください。
鍋 after 鍋
今回紹介するのは、その鍋Q開催直後に、レギュラーメンバーの大崎・ひなこ・馮の三人に加えて、鍋、つつこ。ファミリーNo.1の金田さんの四名でつついた「トマトすき焼き」です。屋外鍋からの室内鍋、鍋 after 鍋ですね。BGMにはCyndi Lauperの名曲『Time After Time』が流れそう(響き的に)。
そんなダジャレはさておきw、トマトすき焼きをご紹介します。
今回お邪魔したのは西葛西駅すぐの茜どきさん。
今回は予約をしていたので、鍋の準備もすぐに。茜どきさんのすき焼きは土鍋で煮込みます。
中はこんな感じ。すき焼きなのにトマトが入っている外見は新鮮。トマトの赤が鮮やかですね~
そして煮込みます。
食べ方は従来のすき焼きと同じく、生卵に絡めていただきます。
トマトすき焼きを堪能した後は、味が染みこんだ割り下で〆を楽しむ。〆はうどんで。
甘辛い出汁にちょっと酸味が加わって、それを卵がマイルドにする感じは、多様性、ダイバーシティを実現した〆なのかもと思ったりも 🙂
既存の味を壊すという挑戦
今回のトマトすき焼きを食べて思ったのは、先入観で味を決めてはいけないということ。すき焼きと言えば、関東では醤油と砂糖ベースの割り下で牛肉を煮込むスタイル、関西では牛肉を焼いてから醤油や砂糖で味付けして食べるスタイルと、地域によって食べ方は違うものの、「醤油」「砂糖」による味付けが基本的なスタイルとされています。
今回のトマトすき焼きは、スタイルとしては関東タイプの煮込み型ではありましたが、写真の通り、トマトをがっつりと煮込んで、以前食べた「ボブさんのウエスタン鍋」([第伍鍋]鍋か否かの境目はどこにある?―ボブさんのウエスタン鍋―を参照)を彷彿とさせる見た目でした。
食べ方は、トマトが煮崩れるまで煮込んで食べるというもの。これが想像以上に美味かった!おそらく、トマトに含まれるグルタミン酸(旨味と呼ばれる成分)が出汁ににじみ出て、それが牛肉に含まれるからなんじゃないかと思います。さらに、トマトの酸味が割り下に加わることで新しい味の広がりが生まれたように思います。
こういう形で、既存の鍋、伝統的な鍋に、別の一品や別の味を加えるという挑戦はすごく面白いですね。しかも、今回のように美味しくなるのであれば、もっともっと挑戦した鍋に挑戦したくなりますね。
さて。鍋の定義についてはこれまで何度も取り上げ、議論してきていますが、まだ答えは見つかっていません。でも、今回のトマトすき焼きのように、既存の鍋に新しい味を加えるという挑戦が受け入れてもらえる料理というのは、鍋が持つ魅力の一つであり、この味を受け入れる器の大きさというのは、僕たちの鍋の定義の一要素として含めたくなりました。
僕たちも新しい味に挑戦しながら、鍋、つつこ。
p.s.
ちなみに、今回は鍋Q後の鍋ということで、四名ともかなり満腹状態。これ、空腹時につついて食べたらもっと美味しかったんじゃないかと思いましたw
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | トマトすき焼き |
店名: | 茜どき 西葛西北口店 |
URL: | http://r.gnavi.co.jp/g254035/ |