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[コソ鍋・参]出世魚と鍋の共通点~鰤すき鍋、つつこ。

本家「鍋、つつこ。」の集いの前に各人がどんどんコッソリ鍋をつつきます。

早くも参個目のコソ鍋。

今日はまさにコッソリ、しかも一人で鍋をつついたお話。

私、馮がお届けします。

一人鍋はありかなしか

一人で鍋、つつこ。実は僕、これまでもけっこう体験してます。

たとえば、[コソ鍋・弐]で取り上げたジンギスカン。あれも昨年、本場北海道にて一人で体験

リアル孤独のグルメ(友だちがいない)です。

一人鍋、ありですか?なしですか?

ランチで鰤すき鍋。贅沢な気分

前置きが長くなりました。

今回紹介するのは「鰤すき鍋」。あまり馴染みのない鍋かもしれませんが、名前の通り、鰤のすき鍋です。

すき鍋というのは、「すき焼きを模した鍋料理の事(Wikipedia)」で、すき焼きで使う鋳鉄の鍋で、すき焼き風に甘辛い醤油の割下で具材を煮込むもの。

オフィス近くにある「河岸 番外地 市ヶ谷店」の冬季限定ランチメニューとして食べられます。

こういう感じ。一人前の定食風に、一人一鍋、それにご飯やお椀が付きます(お刺身はオプションで)。

一人前に用意された鰤すき鍋。寒鰤が旨い。

鍋のイメージというと夜に食べるものというのが強いかもしれませんが、こういう風に、オフィス街のランチで、手軽に食べられるのは嬉しいですね。

鰤の身は自分の好みに合わせて、じっくり煮るも良し、半分火を通して、刺し身の雰囲気と合わせて楽しむも良し、鍋の醍醐味です。

自分の好みで寒鰤の身に火御通す。鍋の醍醐味。

さらに、割下で煮た鰤の身に、生卵を絡めて食べるのがまた旨し。

満足です。午後の仕事もはかどります。

出世魚と鍋が持つ共通点

さてさて。今回食べた鍋の主役の「鰤」。ここ日本では「出世魚」として知られていますよね。

このエントリを書くまで、鰤の呼び名は「イナダ」「ハマチ」「ブリ」ぐらいしか知らなかったのですが、(またまたWikipediaで)調べてみたところ、この呼び名、地方によって異なるようです。

たとえば、関東地方。
ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ

関西地方。
ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ

この時点で、僕が知っている鰤の俗称は関東・関西が混ざってたわけですね。

他にも地方によって以下のような呼び名がある模様。

東北 ツベ → イナダ → アオ → ブリ
下北地方 フクラギ → イナダ → ワラサ → ブリ
北陸 ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
富山県 ツバイソ → コズクラ → フクラギ → ハマチ → ガンド → ブリ
山陰 ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
四国・広島県 ヤズ → ハマチ → ブリ
九州 ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ

予想以上に多種多様でびっくりしました。

今回、「出世魚」にフォーカスを当ててみたわけですが、出世魚と一言で言っても地方によって呼び方がこんなに違うことを知り、この多彩な表現は「鍋」という言葉が持っている特徴――地域によって異なる多彩な具材、多彩な味付け――に通ずるところがあって、大変興味深く、ますます鍋がつつきたくなりました 🙂

じゃ、次回も、鍋、つつこ。次回は、みんなで鍋、つつこ。

(文責・馮)

■今回つついた鍋

種類: 鰤すき鍋
店名: 河岸 番外地 市ヶ谷店
URL: http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13153977/
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