最近朝鍋にハマっています。
朝は身支度に時間を使うため、なかなかご飯を作ることに時間を割くことができませんが、鍋なら基本的には材料を切っていれるだけなのでその心配がほとんどありません。
ルーチンとしてはこんな感じ。
- 鍋にお湯を入れて鍋キューブを放り混む
- 白菜やキノコなどの具材を放り混む
- 火にかける
- 15分ぐらいでできあがるのでその間に身支度
- できあがった鍋をつつく
まったく手をかけずに、バランスのよい、そしてカラダの暖まる食事が摂れるので、これはオススメ。ぜひとも試してみてください。
さて、そんな感じで適当に鍋を作っているわけですが、たまたまありものの具材(このときは白菜・キノコ・パントリー常備の春雨)で鍋をつついてfacebookに上げてみたら、友人から「ピェンローですね!?」との反応が。
ピェンロー??? と思ってネットで調べてみたら、なるほど、ほぼ同じ組み合わせ。動物性タンパク質がないぐらいですね。大きな違いは。
白菜・しいたけ・お肉で作る白菜鍋のことをピェンローというらしいことをこのとき初めて知りました。
Wikipediaで調べてみると……
水戻しした干し椎茸及びその戻し汁を出汁として使い、豚肉、鶏肉、白菜、春雨を煮込む。この段階で入れる調味料はごま油のみ。あとは各自で煮汁とともに取り分けてから、好みに応じて塩と一味唐辛子で味付けをする。
鍋の締めには白飯を入れて粥とする。この粥にべったら漬が良く合うと、妹尾河童が著書の中で紹介している。
上記の作り方は、妹尾河童によると、チワン族の郷土料理とされるが、ほとんどの中国人はこの作り方を知らないため中国でもほんの一部分の地域でしか食べられない鍋だと思われる。逆に中国では、妹尾河童の著書を読んで扁炉を知る人が多い。
なるほど、もどししいたけを出汁に使うんですね。
とすると自分が作ったやつは鍋キューブのスープなのでピェンローとはいえなさそう。今度はちゃんと調べて作ってみようと思います。
さてこの件で面白いなーと思ったのが、自分が適当に作っていた名無し鍋に実はちゃんとした名前があったこと。
名前があるということは、昔にだれかが作っていて、それが地域に定着して、長い時間をかけて受け継がれてきたということですよね。
今回意図せず偶然ピェンローをつくってしまっていたわけですが、たまたまそこにある材料を鍋に入れて煮込んで食べるというそういう行為が、今も昔も変わらずあり続けている、文明の度合いは今と過去とは全然違うけれども、食の原風景というのはそのまま無意識の中にあるんだなということをこの一件で感じました。
さて、今度はちゃんとした(?)レシピで作ってみようかな!
(文責・大崎)