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[コソ鍋・佰捌拾玖]おもてなしを体感しながらつつく、絶品牛タンしゃぶしゃぶ

ゴールデンウイーク突入!

今日からゴールデンウイークに入りました。今年は休みの取り方や企業・組織によっては4/29~5/8の10連休というところがあると聞きます。羨ましいですね~

さて。ゴールデンウイークにはさまざまな過ごし方がありますが、読者の皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? ふだん忙しい方はゆっくりと、あるいは、せっかくの長期休暇なのでどこか旅行へ!という方も多いのではないでしょうか。

ゴールデンウイークは日本独自の休みではありますが、それでも、春のこの過ごしやすい季節、海外からたくさんの旅行客が日本に訪れています。この5年で見ると2011年以降年々右肩上がりに増え、今年もさらに増える予測が出されていました。

そして、海外の方が異口同音に日本の素晴らしさとして紹介するのが「おもてなし」です。2020年東京オリンピック招致の際にも注目されたキーワードですね。

今回は鍋をつつきながら体感した「おもてなし」を紹介します。

場所は、都内の盛り場の1つ、蒲田にて

今回訪れたのは蒲田にある「Grill&Vegitableバル きたろう 蒲田本店」さん。

個人的な話で恐縮ですが先月結婚しまして、家が蒲田方面になり、今まで以上にこのあたりに出没する機会が増えたんです。蒲田近辺はあの独特な雰囲気が良いですね。日本の居酒屋や盛り場を題材にした書籍や雑誌を読むと、必ずと言って良いほど取り上げられる場所の1つです。

JR蒲田駅西口の呑み屋街。
風情がある場所です。

この日も店を探して、ふらっと入ったのがこのお店。

看板。

雨にもかかわらず非常に混んでいて、それでも、店員さんがしっかりと対応してくれたので「ここはあたりかな?」なんて思いました(結論はその予感どおりでした)。

鍋、つつこ。を始めたからというわけではなく、僕は外食する機会が多いほうで、初めて訪れる店の場合、店員さんの第一印象をけっこう大事にしています。これはもう完全に主観なんですが、そこでアタリかハズレかみたいな線引をしたりも。

前置きが長くなりましたが、こちらは鶏・野菜を中心とした創作料理のほか、ワインが楽しめるカジュアルなバル。

たとえばこちらのメニュー。

鶏皮パクチー。クセになる。

鶏皮パクチー。鶏皮の食感にパクチーの風味、また、アジアンテイストのタレの絡み方が最高で止まらなくなります。

そういったさまざまな料理以外に、やっぱり気になるのが鍋料理。もちろんありました。

そそられるメニュー発見!

「東北名物!柚子香る 牛タンしゃぶしゃぶ」。

すごいいろいろと気になる要素が盛り込まれたしゃぶしゃぶです。とくに「柚子香る」といったあたり、こちらの店ならではの魅力が感じられますね。

オーダーすると数分ほどで到着。

まずは鍋から。丸鍋ではなく関西でよく見かける鉄板鍋スタイル。店員さんから「すでに出汁スープの中に柚子が入っていますのでそのままの味でお楽しみください」とのこと。

鉄板鍋スタイルで。
出汁スープにはすでに柚子と出汁が入ってます。

そして、次に主役が登場。じゃーん!

色鮮やかな牛タンと野菜。

色鮮やかな牛タン、そして、野菜。コントラストが最高です。またまた店員さんより「まず、ネギ、水菜からお召し上がりいただいて、そのあと牛タンをどうぞ」というアドバイス。

このとき牛タンの煮方が気になった僕は「これ(牛タン)の火の通し方はどのぐらいですか?」と確認すると、「生の状態でも大丈夫な鮮度ですので、お好みで。あまり火を通さないほうがおすすめです」という回答をすぐにいただきました。

このあたり、個人的にはさすがだなー、と。しゃぶしゃぶってさっと出汁スープにくぐらせてつつく鍋ではありますが、きちんと料理と食べ方について即答できるというのは、まさに「おもてなし」の心だと思います。

火をかけて沸騰させて。

前置きが長くなりましたが、そういうやりとりをしたあとに、出汁スープを沸騰させて、いざしゃぶしゃぶ!

まずはネギと水菜を投入。

野菜から。良い感じですね。

ネギと水菜に柚子の出汁が合う!

野菜で温度が下がったスープをさらに温めて。牛タンをしゃぶしゃぶ。これがまたデカイ!

フォトジェニック!

フォトジェニックですね。

しゃぶしゃぶ。

それではいただきます。

まずは牛タンから。

店員さんの説明通り、つけダレ不要。柚子胡椒で十分味が引き立つ組み合わせ。さらにいわゆる赤みやサシの肉とは違う、牛タン独特の味。歯ごたえ。しかもしゃぶしゃぶなんでサラッといけっちゃう。

次は火の通し方を少なめに。レア。今度は先ほどよりもジューシー。牛タンの味が濃くなっています。これもいいなぁ。

次はこのぐらいの半生で。

鍋の合間にワイン、そして、おもてなし

鍋をつつきつつ、ドリンクを追加するときに見かけたのがこちらのメニュー。

牛タンに合うワイン。

ワイン×牛タン。

名物!!こぼしマスワイン。

なんとなく想像はつくものの、気になるので頼みました。赤。

来ました。

こぼしマスワイン(赤)。

名前のとおり、升酒ならぬ枡ワイン。グラスから溢れる、なみなみと注がれた赤ワインです。

マスにいっぱい。

そして、目一杯注いでくれたあと、店員さんがそっと出したのが新しいおしぼり。

おもてなしのおしぼり。

「なみなみと注ぐのももちろんですが、飲むときに溢れるかもしれませんのでどうぞ」と。

すばらしいおもてなし。

嬉しくなっちゃったので、鍋の途中ですが、ワインに合いそうなもう1つのメニューを追加。こちら。牛タンの握りです。

牛タンの握り。

美味~い!

〆にラーメンを投入

最後の〆は、素晴らしい出汁スープを活かすべく、ラーメンで。

〆のラーメン。

さっと煮て。

〆のラーメンを煮て。

完成。絶品!柚子塩ラーメンです。

絶品!柚子塩ラーメンの完成!

ほんとうに美味しくて、鉄板鍋を掲げてスープを呑水に入れていただきました。

出汁スープを最後まで。美味い!

そうそう。もう1つ。紹介するのを忘れていました。こちらの出汁巻きならぬ、出汁巻かれ卵、これも優しい、ホッとする味でした。もしこちらに訪れる際にはお試しください。

出汁巻かれ卵。

押し付けないのが「おもてなし」

以上、蒲田でつついた牛タンしゃぶしゃぶのご紹介でした。牛タンしゃぶしゃぶと言えば、以前「[コソ鍋・佰四拾陸]焼肉だけじゃない!銀座で牛タンをしゃぶしゃぶで。そして、つけダレ味比べ」でも紹介していましたが、本当に新鮮かつ味わい深い食べ方で、一度試すと病みつきになります。牛タンと言えば焼肉となりがちですが、もし未体験であれば、ぜひ一度お試しください。絶対クセになります。僕が(勝手に)太鼓判を押しますw

それともう1つ。今回テーマにもしていた「おもてなし」。今回はお店に入ってからさまざまなシーンで体感することができました。

そして、最後のおもてなしがこちら。

お手洗いにあった「おもてなし」。

お手洗いに用意されていた手作りの終電表です。

言葉1つ1つの使い方、そして何より、お客様に対して帰りの心配をフォローする心づもり、それを自然と用意してあるところがさすがだな、と。

おもてなしとは「客に対して心のこもった待遇や歓待やサービスをすること(Wikipediaより)」。

今回、きたろうさんの店員さんたちは心がこもっていることはもちろん、僕がとくに印象的だったのが「押し付けがない」ということ。今回、この記事を書くにあたって、牛タンしゃぶしゃぶの美味しさだけではなく、ふと浮かび上がってくるほどのインパクトがあったんです。

美味しい鍋とともに、素晴らしいおもてなしを体感できる店っていいですね。ぜひまた行きます(ちなみに、鶏まるごと一羽を使った水炊きがあったので次回はそれをw)。

もし自分がお客様に対することがあったら、お客様でなくとも、誰か相手に接することがあるときには「押し付けないおもてなし」を心がけたい、鍋をつついたあとにそう感じました。

おもてなしを大切にして、鍋、つつこ。

(文責・馮)

今回つついた鍋

種類: 東北名物 柚子香る 牛タンしゃぶしゃぶ
店名: Grill&Vegitableバル きたろう 蒲田本店(東京・蒲田)
URL: http://r.gnavi.co.jp/gae7000/
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