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[鍋、ぶらり。]第拾壱幕:真田ゆかりの沼田の地で、だんご汁を食す

三谷幸喜脚本の大河ドラマ「真田丸」が話題ですね。

大河ドラマとしては3年ぶりに視聴率20%超えを記録するなど、一定の注目度があるようです(あまりドラマを、というかテレビ自体を見ないこともあり、ぼく自身はこれを見ていないのですが)。

主人公の真田幸村といえば、大坂夏の陣で徳川の本陣にまで迫ったとの逸話に代表されるように、戦国時代後期きっての有名な武将。

おじいさんの幸隆の時代から昌幸〜幸村(信繁)と戦国をしぶとく生き抜いた真田三代の最後を飾る武将として、そして滅びゆく豊臣家と運命をともにした悲劇の武将として多くの小説の題材ともなっています。

ちなみに真田氏自体は、これまた有名な逸話「犬伏の別れ」によって徳川方についた幸村の兄である信幸(信之)が徳川の世を生き残り、歴代の松代藩当主として明治維新まで存続していくことになります。

もうひとつの真田の地、上州沼田

真田の里上州沼田の幟。有名な六文銭も。

そんな真田氏の拠点としては信州上田がなじみ深いところではありますが、兄信之が拠点とした上州沼田もまた有名。

信之は徳川家康の宿将・本多忠勝の娘である小松姫(戦国系のゲームとかだと稲姫の名で登場することが多いですね)を妻としていましたが、この小松姫、敵方にまわることになる舅・昌幸が関ヶ原の戦いの直前に「最後に孫の顔を見たいから城の中に入れてくれ」と頼むのに対し、「敵となったからには入れることはできない」「力ずくで入城するならばお相手する」と薙刀を構えて気概を示したという逸話で知られます。

そしてこの舞台となったのが上州にある沼田城でした。

そんな戦国ファンにはなじみの深い沼田には関越自動車道のICもあり、ぼくが住んでいる埼玉西北部からはとてもアクセスのしやすい場所。

沼田ってなんか鍋料理ってあったっけ? と調べていたら「だんご汁」なるものがヒットしたので、ぶらりぶらりとしてきました。

昔ながらの定食屋「たきもと食堂」さん

やってきたのは沼田ICから車で10分ほどのたきもと食堂さん。昔ながらの定食屋といった感じのお店でした。

だんご汁の幟を目印に

昔ながらの食堂といった入り口

お店にはいるなり、「たぶんだんご汁だと思うんですが、注文いただいてから作るので時間かかりますがいいですか?」と質問されます。

それだけよく注文されるんだなあと思いつつ、それでも作りおきはしないというスタンスに期待大です。

だんご汁メニュー。ちょっと時間がかかる旨が書いてあります。

だんご汁の紹介も

しばし待つと、だんご汁。

観光協会のだんご汁紹介では鉄鍋に入っていましたが、こちらではどんぶりに入って登場です。

たっぷりの「だんご汁」がやってきた

たっぷりの野菜・きのこ・鴨肉を醤油味のスープで煮込むだんご汁はボリューム満点。食べきれるかな?

ちなみにこの「だんご」ですが、すいとんに似た感じ。もちもちしていて、具材の甘味がしっかり出たスープの味ともよく合います。

もちもちした「だんご」、は味良し食感良し

飽きのこない味で、最初の杞憂はどこへやら。完食! ごちそうさまでした。

完食!

ちなみにこちらのお店、色々なところで取り上げられることも多いようで、店内には新聞記事や著名人のサインなども飾ってありました。

いろいろな所でとりあげられているようです

相棒!

お店の方も親切でよいですよ。近くにお立ち寄りの際はぜひどうぞ。

ついでに沼田周辺をぶらり

さて、せっかくここまで来たので周辺をぶらりぶらりとしてみます。

周辺に多くのスキー場があるだけあって、ところどころ雪も残る道を進んで行った先は?

雪が残る道程

好きな道の駅5年連続第1位:田園プラザかわば

川場田園プラザは「関東好きな道の駅 5年連続第1位」、「日経プラス1 家族で一日楽しめる道の駅 東日本第1位」に選出されました。(公式サイトより)

「家族で一日楽しめる」が大げさでないほど、盛りだくさんな道の駅。

パン・肉・ミルク・地ビールなどの工房(もちろん頼んで食べられます)や、子ども向けの遊具ゾーン、道の駅おなじみの物産センター、近くにはホテルや温泉も。広い敷地と自然に癒されつつ、のんびり過ごせる道の駅は、「田プラ」の愛称で親しまれているとのこと。

園内マップを見てみると、改めてその充実ぶりがわかります。

広い敷地。周りに高い建物もないので開放感抜群

この日は物産センターだけ

いろいろ買い込んでしまった

お昼どきでしたが、敷地が広いのと飲食が充実しているせいかそれほど混んでもおらず。おすすめです。

関東唯一の名誉賞受賞蔵:酒蔵 譽國光

お次は田プラからさらにもうちょっと進んで、誉國光の酒蔵へ。

こちらは近県からの観光バスのツアーにも組み込まれている酒蔵。この日も駐車場に大型バスが3台ほど。

入り口

落ちついた庭園風の道を進むと、見学可能な酒蔵と直売所があります。

落ちついた感じの敷地

樽と賞状

蔵も見学可能。通路から写真を撮ってみた

お願いすれば解説もしてくれるそうです

蔵を覗いたあとは、きき酒コーナーもある直売所へ。

入り口には絞りたて新酒のディスプレイ

きき酒ができる直売所。このあとツアー客でごったがえした(笑)

甘酒用に酒粕と、おすすめされた新酒と日本酒でつくった梅酒をお土産に買って帰りました。

さて、最後は……?

長さと多さに圧倒された:老神観光協会

最後に訪れたのはロマンチック街道を北にしばし進んだ先の老神温泉。

神が開いた伝説の温泉:

湯の歴史は古く、その昔、赤城山の神(ヘビ)と日光男体山の神(ムカデ)が戦った時、弓で射られた赤城山の神が赤城山山麓に矢を突き刺すとたちまちお湯が沸いてきたのが始まりとか。赤城山の神がそのお湯に傷を浸すとたちまち治り、男体山の神を追うことができたことから「追い神」と呼ばれるようになり、それが「老神」になったと伝えられている。(公式サイト)

老神温泉は傷に効くと言われますが、こういう開湯伝説があるんですね。山と川に囲まれた落ち着いた温泉地。日帰り入湯も可能な湯元が建ち並びます。

ギネス認定の長さのヘビ

さてこちらの老神温泉。

先ほどのヘビにまつわる伝説からか、老神温泉旅館案内所には「あるもの」が保管されています。それは?

ヘビ。何か長くない?

こちら、「大蛇まつり」というお祭りで神輿に見立てて担ぐヘビが祀ってあります。

祀ってある……んですが、その奥行きがすごい。余りに長いのでまっすぐではなく……?

コの字型に曲がってます

しっぽのほうにも頭。これはかわいい

あまりの長さのため、まっすぐに保管できる敷地が確保できなかったんでしょうね。

コの字型に曲がった建屋に保管されています。その長さはなんと108.22メートル、そして重さはなんと2トン(!)とのこと。

ギネス認定の長さ!

こんな長くて重いものを担ぐのにどれだけの人が必要なんだろう? と思いつつ、その長さに圧倒されます。

ところ狭しのひな人形

そしてもうひとつ。この時期はひな祭りの時期に合わせて「老神温泉ひな祭り」というイベントが開催されているのですが……?

どーん

一般家庭で七段飾りを持っているところはあまり多くないと思うのですが、こちらは七段飾りなんてものではなく。

人形の街埼玉県鴻巣市とタイアップして開催しているというこの老神のひな祭りでは、凄まじい数のひな人形が所狭しと飾られています。

階段を使った文字通りの段飾り

もちろん普通に飾ってあったりもするけれど……

なんか色々スケールが違う

極めつけは、これ。

通路を進んだ先のホールには……?

どーん

どーん

どーん

もうなにがなにやら。なんだか色々マヒしてきそう。ここまで多いと感心を通り越して、これ出すのはまだいいけどしまうのと保管するのが大変そうだなあとか別のほうに考えが巡ってしまったり。

あ、そうそう、ホールではバルーンアートもやってました。結構賑わってた印象。

バルーンアートでお内裏様とお雛様

 

こんな感じで圧倒された後は、せっかくなので日帰り入湯をして帰路へ。

高速を使えばあっという間の沼田。なかなか充実した鍋、ぶらり。となりました。

 

あ、そうそう。

だんご汁、本当に美味しいですよ。ぜひお試しあれ!

 

(文責・大崎)

今回つついた鍋?

種類: だんご汁
店名: たきもと(群馬・沼田)
URL: http://tabelog.com/gunma/A1003/A100301/10004925/

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