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[コソ鍋・佰漆拾伍]ドイツ伝統鍋料理、庶民の味「アイントプフ」を渋谷でつつく。ドイツビールとともに。

世界の車窓からならぬ、世界の鍋料理から

♪トゥルトゥトゥトゥ~♪トゥル~♪ルル~♪

電車に乗ること2時間、そこには建物は何もない大草原が見えてきました。

思わずそんなイントロと石丸謙二郎さんのナレーションを入れたくなるようなのが今回紹介する鍋。そう、世界の車窓からならぬ、世界の鍋料理から。

鍋=煮込むは万国共通?

昨年末「[鍋考・弐拾陸]本で比較する鍋の20年~1995年→2015年」で紹介した『くつろいで鍋料理』(中公文庫ビジュアル版)の中にも当時の世界の鍋料理が登場していました。

鍋料理というと、ここ日本のさまざまな鍋をはじめ、中国の火鍋・干鍋、韓国のチゲ、タイのタイスキ・チムチュムなど“アジアの料理”のイメージが強いです。

しかし、鍋料理=煮込み料理と置き換えてみると実は世界各国、とくにヨーロッパにたくさん存在します。

フランスのシチュー、ブイヤベース、ポトフ、スイスのフォンデュ、ロシアのボルシチ、ギリシャのギュベチ サラシノなどなど、ヨーロッパにもたくさんの鍋(煮込み)料理があるのです。「煮込む」というのは、人類が火を手にしてから編み出した一番基本となる料理法の1つですから、世界各地にこんなにも存在するわけですね。

2月に入り、毎年恒例の新年会をドイツビールの店で開催したとき、偶然にもドイツの煮込み料理、というか完全に鍋料理に出会いました。

ドイツの家庭の味、アイントプフ

今回は渋谷にある「ドイツビアレストラン フランケンシュタイン 渋谷」さんが舞台。

ミュンヘン老舗ビール醸造所より大樽で直送される日本未発売のビールやドイツの郷土料理が楽しめるお店です。ドイツと言えば、ビール、ソーセージですね。もちろん楽しみました!(写真は取り忘れw)

そして。なんとビアホールなのに鍋があったんです。

アイントプフの登場。
ぱっと見鍋ですが、1つ1つの具材がデカイ!

ドイツの家庭の味、アイントプフです。見た目からして鍋。でも、野菜の切り方とか色味が欧風。新しい鍋に出会った~(『ウルルン滞在記』を知っている方は下條アトムさんの声を想像して読んでくださいw)

ちなみにこちらの鍋は、出汁スープ自体に味があるのでつけダレはとくに無いです。代わりに粗挽き胡椒でアクセントを。

黒胡椒で味付け。

取り分けるのはオタマではなく、トング。この辺も欧風(かな?)

トングで取り分けるのはヨーロッパ的。

取り分けていただきます!

肉・野菜のバランスがいい。

ぱっと見は優しい味わいかなと思いきや、アイントプフのメインの具、アイスバインの塩味がかなり強く、さらに胡椒も相まって、塩味が強い新鮮な味わい。ちなみに、アイスバインとは……

豚肉(塩漬けの豚すね肉)を、タマネギ、セロリなどの香味野菜やクローブなどの香辛料とともに数時間煮込んで作ったもの(Wikipediaより)

です。
アイスバインが入っていることで、かなり強い塩味。これがまたビールに合うんです。寒い日にはついつい控えがちのビールの料理として、かなり良い組み合わせ。

ドイツの鍋にはドイツのビールが合う!

別名「農夫のスープ」、

さて、今回いただいたアイントプフ、どんな料理なんでしょうか。またまたWikipediaで調べたところ……

ドイツのごく庶民的な家庭のスープ料理。名前は、「鍋の中に投げ込んだ」の意。「農夫のスープ」という呼び名もある。
(…略…)
日本でいえば味噌汁のように、庶民的でかつ各家庭ごとに味の異なるものである。

おお!まさにこれこそ郷土料理。家庭ごとに味のこだわりがあるというのはとても魅力的。

ちなみに、第2次世界大戦時には「アイントプフの日曜日」というキャンペーンが国主導で行われ、日曜日のご馳走の代わりにアイントプフを食べ、節約したお金を募金し、冬季の助け合い運動と国民意識を高めるためのプロパガンダにも使われていたとか。

海外にいる身として知らない国の家庭料理を楽しむだけではなく、その背景にある歴史についてもいろいろ学ぶことで、食感以外の要素から料理の真髄に触れられます。

それにしても、この鍋は新鮮だった!またぜひつついてみたいところ。夏場にも良いかも(ビールが進む味で)。

これからもワールドワイドに、鍋、つつこ。

(文責・馮)

今回つついた鍋

種類: アイントプフ
店名: ドイツビアレストラン フランケンシュタイン 渋谷(東京・渋谷)
URL: http://r.gnavi.co.jp/a033601/
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