今年も立秋が過ぎ(8月8日)、まもなく処暑を迎えます(8月23日)。暦の上では、もう秋の口に入り始め、徐々に暑さが和らいでいく……はず。
ですが、まだまだ暑い日が続きますね。
前回、メンバー大崎の記事で鍋を含む季語について触れられていました。こちらからもわかるとおり、基本的に鍋は寒い季節、冬を中心にした言葉・存在。
実際のところ、寒い中で熱々の鍋をつつくというのは至福のひとときです。
一方で、僕たちは鍋、つつこ。を始めてから「夏」をテーマにした鍋の研究・研鑽を日々進めています。
そこで原点に戻って――そもそも、鍋の季節はいつなのか?――考察してみることにしました。
日本の四季と鍋料理
まずはWikipediaでどのように書かれているか調べてみたところ……
鍋料理(なべりょうり)は、惣菜を食器に移さず、調理に用いた鍋に入れたままの状態で食卓に供される日本の料理。鍋物(なべもの)、あるいはただ鍋(お鍋)と呼んで指す場合もある。複数人で鍋を囲み、卓上コンロやホットプレートなどで調理しながら、個々人の椀や取り皿あるいはポン酢やタレなどを入れた小鉢(呑水という)に取り分けて食べるのが一般的である。特に冬に好まれる。
(Wikipedia「鍋料理」より引用)
やはり冬が旬の料理です。暑いときよりは寒いときに食べたほうが身体もあったりますし、あたりまえっちゃあたりまえ。
でも、これまでつついた氷鍋や夏鍋のように、店舗によっては夏季限定メニューを用意しているところが増えてきましたし、そもそも「しゃぶしゃぶ」のように、夏に肉を食べる料理として誕生した鍋もあります(しゃぶしゃぶについてはこちらをご覧ください。
他にも、具材・食材の観点で考えてみると、キャベツや菜の花のように春に楽しめる野菜を使った鍋、さまざまなキノコや鮭、じゃがいもなど秋が旬の食材をふんだんに盛り込んだ秋鍋など、考え始めたら春夏秋冬、どの季節にも適した鍋があります。
そう、結局のところ「(暑い中でつつくのは気候的に合わないけれども)食材の観点から見れば春夏秋冬、四季折々の鍋がつつける」という結論につながるのではないかと思うわけです。また、日本のように四季という季節があることこそが、現代の鍋の多様性、そして鍋の美味しさを生み出していると思います。
季節を感じると鍋の魅力もさらに増す?!
これを少し別の角度から考えてみます。
四季折々の鍋がある一方で、季節に合わない鍋を無理につつくのではなく、季節のものをその季節にだけ楽しむというのも鍋の魅力をさらに高められるとも考えられます。
「[コソ鍋・佰参拾四]出汁が決め手?!納涼床で賑わう先斗町の路地裏でつついた京もつ鍋」で京都の鍋をつついたときの話です。
夏の京都は本当に暑いわけですが、それでもさまざまな料理、さまざまな鍋があります。そんな中、昨年ネットでこのような記事が取り上げられました。
京都の天下一品先斗町店の「こってりちゃんこ鍋」を町屋造りの建物の中で食べてきた
鍋好きな方の中には天下一品も好きな方がいらっしゃるのではないでしょうか。そう、あの独特のコッテリスープが特徴のラーメン屋さんです(あれはラーメンではなく“天下一品”という名の料理という友人もいますがw)。
天下一品さんの総本店は、京都にあります。叡山本線茶山駅から約10分ほど歩いたところ。そして、京都府内には多数の店舗があり、店舗によっては、その店だけのオリジナルメニューなどもあります。
それが先ほどの記事に上がっていた先斗町 味がさねさんの「こってりちゃんこ鍋」です。鍋好き、そして、天下一品も好きな自分としてはぜひとも!と足を運んではみたものの……。
お店の人に確認したところ、残念ながらこの季節、こちらでは鍋の取り扱いはしていないとのこと。代わりにこの季節に合わせた納涼床を楽しめる鴨川川床会席を始めとした料理を堪能できます。残念!
でも、夏は夏の味わいを、冬は冬の味わいを提供するというのもその店ならではの特徴です。そして、こうした制約・限定感があれば、一層、味を高める(かもしれない)。そういえば、僕たちが大好きな「豊田屋」さんの鍋も9月~7月頭までの期間限定。そのときだけの味ですしね。
なんてうまくまとめてはみたものの、こってりちゃんこ鍋、つつきたかった!
あ~~~、こってりちゃんこ鍋、食べたいYO!冬に改めて京都に来よう!
閑話休題。
天下一品とおやつカンパニーのコラボでこんな商品も登場。味の横展開、おもしろいですね~
ベビースタードデカイラーメン
http://tenkaippin.co.jp/baby-star2015/index.html
いつか鍋、つつこ。オリジナル商品もつくってみたい 🙂