年末年始、本当にたくさんの鍋をつつきました。
記事が追いつきませんw
今日紹介するのは、ちょっと前に、秋葉原でつついた鍋。
秋葉原と言えば、古くは電子街、それから一時期ストリートバスケの聖地となって、さらにオタクの中心街、ここ数年はAKB48などアイドルに逢える街に変化して、ここ1~2年は再開発が進んでいる印象を受けます。僕が生きてきた数十年間だけでもこれだけ様変わりする街も珍しいのではないでしょうか?
ちなみにこの日は、今年11月にオープンしたDMM.make AKIBAにお邪魔して、その帰りに鍋をつつくことになったのです。
鍋とはまた違いますが、こういう、モノづくりを本格的に体験でき、世界に発信する場所が生まれるというのは、日本にとってとても素晴らしいことだなと思いました。いつか、ここで鍋をつくりたい!(違うかw
古民家風のお店で猪鍋
さて。秋葉原で鍋というのはあまり想像が付かなかったので、Googleで「鍋 秋葉原」で検索したところ、パッと見で印象的だったのがこちらの「四季野菜酒房 ばんげや 秋葉原店(秋葉原)」さんでした。
店舗自体は新しいビルの中にあるのですが、いざ足を踏み入れてみると、そこは古民家風の雰囲気。外の雰囲気と店内のギャップが良かったです。写真を撮るのを忘れてしまったので文字だけで紹介しました。
オーダーしたのは、Webでもオススメと書かれていた「猪肉と山芋とろろの味噌鍋」。猪肉だけでも野性味がありそうですが、さらに山芋とろろが加わるとのことで、どんな味になるのか楽しみです。
さっそく鍋が登場。パッと見土鍋、でも、よく見ると人工的。なかなか味わい深いです。
すでに具材は投入されていて、あとは煮込むだけ。肉も野菜もたっぷり。これは観るからに美味そう。
いい感じに煮えてきました。このまま食べてしまいたいぐらい。
でも、まだ完成ではないです。最後にすりおろした山芋とろろをかけて完成です。
たっぷりと。
完成しました!
さっそくいただきます。
猪自体がかなり癖のある肉ではあるのですが、そこに、味噌、ごぼう、さらに油揚げなど、1つ1つとっても存在感のある具材がたっぷり入っていて、まさに野趣に富んだ味。それをとろろが上手につなげてくれている味わいでした。
〆はうどんで。
味噌煮込み風にしていただきました。
なぜ「ぼたん鍋」なのか?
猪鍋は通称「ぼたん鍋」と呼ばれています。なぜかご存知ですか?これは「江戸時代において獣肉食が禁忌とされていた際、花札の猪の札に描かれている牡丹と隠語として用いたことに由来する」そうです(Wikipediaより)。
馬肉を使った鍋のことを桜鍋と呼ぶのは、その色味から付いているのですが、この猪のように見た目ではなく、文化や風俗の流れから名称が付くというのもまた面白いですね。とくに江戸時代、さまざまな人が集まり、たくさんの価値観が生まれた東京ならではなのかもしれません。ちなみに、鹿肉を通称「もみじ」と呼ぶのも、猪と同じく花札の絵柄が由来とのこと。
こういう風に、名称1つ取っても時代や地域性を楽しめるのが面白いですね。今回、たまたま秋葉原でつついた鍋ですが、秋葉原ほど多様な文化が生まれ、そして、世界からも注目される街というのはかなりユニークな気がしています。先ほど紹介したDMM.make AKIBAから何か新しいものが生まれたとき、次の秋葉原の顔が見えてくるのかも。ぜひそのときには何か、未来に残る鍋を考えてみたいものです 🙂
名称も楽しみながら、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | 猪肉と山芋とろろの味噌鍋 |
店名: | 四季野菜酒房 ばんげや 秋葉原店(秋葉原) |
URL: | http://r.gnavi.co.jp/bangeya1/ |