シーズンイン!鍋、つつこ。初となる秋到来
馮です。こんにちは。
中秋の名月も過ぎ、いよいよ秋の深まりが近づいてきました。
東京都内も8月に比べれば朝晩はだいぶ涼しくなり、鍋日和な季節になってきましたね。
1月からスタートした、僕たち「鍋、つつこ。」として初めての秋。最初のシーズンインとなります。ということで、今回は、これからの鍋の季節を思う存分楽しむべく、僕の中でのマイベストもつ鍋をご紹介します。
とにかくここに来たかった!大森の「博多屋」
場所は大森。古くから農業と漁業、とくに海苔が有名な土地として、江戸時代には品川宿と川崎宿を結ぶ東海道の街道沿いとして賑わったところ。
そんな場所にあるお勧めのお店がこちら。博多屋さんです。東京に創業して20年、シンプルな醤油味のもつ鍋で勝負する、昔ながらのお店です。
大通り沿いに見えるシンプルな看板。
そして、ちょっと奥に入ったところにお店があります。
さっそくもつ鍋を頼みます。このように、本当にシンプルなもつ鍋。
こちらでは、出汁スープの選択はできません。醤油のみ。
徐々に火が通って、出汁スープが煮えてきました。
そして、野菜がクタクタになったところで混ぜて完成。
こちらのもつ鍋の特徴は、先ほど書いたように味が一種類しかないところ、そして、具に山芋(かなり厚めの輪切り)が入っているところなんです。取り分けるとこんな感じに。
とにかく旨いんです。もつも野菜も、そして、味の染みこんだ山芋も。何より、九州独特の、甘いコクのある醤油の味付けが最高です。
サイドメニューも見逃せない
さらにさらに。もつ鍋以外の、さまざまな名産が楽しめるところが良いところ。
まずは店名の由来でもある博多名産、辛子明太子。粒が大きく、ほどよい辛さ。
つづいて。レバ刺し。
「あれ?お店でレバ刺し食べられるの?」と思われるかもしれません。たしかに、今、日本では牛のレバ刺しの提供は禁止されていますが、ここでは、新鮮な鶏、島根大山鶏のレバ刺しがいつでも食べられるのです。これだけでも来る価値あり。
と
シンプルに、個にこだわる。それもまた鍋の魅力
今回の博多屋さん。なんと言ってもお勧めはもつ鍋。この、九州醤油の独特の甘みと出汁、そして、もつ、キャベツ、ニラ、豆腐といった定番メニューに加わった、山芋の存在感。見た目的にはシンプルなのに、一本筋が通った味。自分の話になるのですが、実は、ここの醤油味のもつ鍋を食べるまで、もつ鍋は味噌あるいは辛味噌といったように、濃い出汁の味付けが好みでした。というのも、それまで食べてきた醤油味のもつ鍋が正直思ったより美味しくなく。どうも、もつの風味に、醤油の味付けが負けて、アンバランスな感じのものが多かったんです。
しかし、ここの醤油もつ鍋はまったくそんなこともなく。九州醤油の甘みのあるコクが、もつの味と野菜の味をしっかりと引き出してくれます。さらに、その醤油を吸って煮込まれた山芋が絶品なんです。この組み合わせは本当にやばい。最高。
繰り返しになりますが、ここ博多屋さんのもつ鍋で選べる味は醤油のみ。多くのもつ鍋店では、醤油・塩・味噌といった3種類を選べたり、最近ではカレー味の出汁やトマト味の出汁、明太子やチーズのトッピングというように「多様性」をウリにした店が増えている中、頑固に醤油一本にこだわるところ、ここに、博多屋のもつ鍋のこだわりと自信が感じられます。多様化が進む時代での個へのこだわり、本当に素晴らしいなと思います。
そんな思いを持ちつづけ、今年はじめに鍋、つつこ。をスタートし、本当に久々に(たぶん5年ぶりぐらい)食べることができました。最高のロケットスタートです。
(久々だったので味が変わっていたらどうしよう……とちょっと不安がありながらも、まったく問題なし。今度はメンバー全員で行きたい!)
1つ残念だったのが、山芋の分量を見誤ったこと。当然ながら山芋は腹持ちが良いので満腹になるのですが、そのあたりの調整をせずにサイドメニューを頼んだため、この美味しい醤油での〆を食べることができなかったんです。不覚。9回ツーアウトまでノーヒットノーランをしていて最後にヒットを打たれた西武西口の気分です。
今シーズン中にまたお店に行って、次こそ〆まで食べたいです!
これからも、シンプルに、個にこだわりながら、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | もつ鍋・醤油 |
店名: | 博多屋(東京・大森) |
URL: | http://r.gnavi.co.jp/g755500/ |