馮です。こんにちは。早いもので4月も残すところ数日となりました。
暖かくなってきたからというわけではないのですが、ちょっとペースが落ちてしまった「鍋、つつこ。」ブログ。このままペースダウンはしませんよ!
ということで、ここ1ヵ月ほどでつついてきた鍋を順次紹介していきます!
とりちり鍋で壮行会
まずはこちら。3月末、僕がプロデューサーとして参加しいているITイベント(&ドリンキング)コミュニティ「TechLION」スタッフの壮行会でつついた「とりちり鍋」です(当日の模様は「春は別れ……いや、旅立ちの季節」をご覧ください)。
ちょっと余談ですが、前述のブログで卒業の歌を紹介しましたが、先日発売されたSCANDALの新曲『Departure』、この曲は卒業と旅立ちの両方の世界観を描いていて、すごく良い曲です。
さてさて、鍋に話を戻して。
とりちり鍋は、名前のとおり鶏肉をメインとしたちり鍋です。このちり鍋、もともとは「白身魚の切り身を野菜や豆腐とともに水煮した日本の鍋料理(Wikipediaより)」とのこと。この定義からすると、そもそも前提となるメインの具が違うじゃんと突っ込めそうですが、もう少し広義の意味でとらえてみると、水煮するというところがポイントなのかも。
今回お邪魔した夜景・鮮魚ダイニング 天空の泉 新橋駅前店さんのとりちり鍋は、ただの水ではなくて醤油で下味が付いた出汁スープで煮込んだ鍋でした。鍋自体は、大阪地方発祥と言われている「ちりとり鍋」で使う、四角いちりとり型の鍋だったので、もしかすると「ちり鍋」と「ちりとり鍋」をミックスした鍋なのかもしれませんね。
並々の出汁スープに、野菜の水分が加わり、あふれんばかりの煮込まれ具合。鶏にはたくさんの味が染みこんでとても美味しい鍋でした。
〆は雑炊で。これまた美味い!
ちり鍋は冬の季語
今回、ちり鍋やちりとり鍋を調べていて気づいたのが、「ちり鍋」が冬の季語ということ。季語というのは、連歌や俳句などで用いられる季節を表す言葉です。まさに、日本の文化を表現するもの。
その中に、日本の食文化の一つ、鍋が含まれるのは趣深いですね。
ということで「鍋」が含まれる季語を調べてみました(Wikipediaより)。
- 白魚鍋(初春:2月)
- 泥鰌鍋(晩夏:7月)
- 石狩鍋(晩秋:10月)
- 鮟鱇鍋(初冬:11月)
- 薬喰(紅葉鍋)(初冬:11月)
- 桜鍋(初冬:11月)
- 鴨鍋(初冬:11月)
- 猪鍋(牡丹鍋)(初冬:11月)
- 塩汁鍋(初冬:11月)
- 鋤焼(牛鍋)(初冬:11月)
- 寄鍋(初冬:11月)
- ちり鍋(仲冬:12月)
- 鍋焼(仲冬:12月)
- 社会鍋(冬の行事)
なんと15個も。ほとんどは具体的な鍋の名称を、旬と呼ばれる季節に合わせた言葉として定義されているようですが、中には「薬喰」のように「体力をつけるために、寒中に滋養になる肉類を食べること」という、状態・状況を表したものや、社会鍋のようにその時期の「行事」を季語として定義しているものもあります。
こういうところからも、「鍋」の存在は、日本のさまざまな文化に影響を与え、関わっていることがうかがえますね。
ちなみに晩夏の「泥鰌鍋」、読み方わかりますか? 「どじょう鍋」です(僕は読めませんでした苦笑)。夏の季語なので、暑いさなかにぜひつつきたい鍋ですね。
桜の季節が終わり、もう夏が近づいてきました。僕たち鍋、つつこ。は、今回紹介した季語のように、その季節季節を感じ楽しみながら、これからも鍋をつついていきます。
これからも日本の四季を感じて楽しみながら、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | とりちり鍋(東京・新橋) |
店名: | 夜景・鮮魚ダイニング 天空の泉 新橋駅前店 |
URL: | http://r.gnavi.co.jp/gcpk000/ |