馮です。こんにちは。
鍋、つつこ。を1月末に初めてから3ヵ月半、ついに僕の地元、横浜の鍋をつつくことになりました!わーい。
今回ご紹介するのは、横浜・野毛にある「珍獣屋」さん。変わった名前ですよね。
そうなんです。
店名のとおり、ふだん僕たちがあまり口にすることのない生き物、いわゆる「珍獣」を食材として調理した多彩な料理が食べられるお店なんです。
ここで、冬が旬と言われている幻の魚「クエ」の鍋をつついてきました。ぎりぎり旬に間に合うかという春分の日、3月21日に、たくさんの友だちとつついてきたのです。今回は、こちらをご紹介します。
……と、その前に。
さっそくクエ鍋を!と行く前に。せっかく珍獣屋さんに来たので、ふだんあまりお目にかかれない料理を注文し、食べました。内容によっては「えーーーっ」と言われるかもしれません。
しかし!食は文化です。見た目だけで判断せず、自分自身の五感で体感してみました。
では、写真とともにどうぞ。
ダチョウ。
マンボウ。
ウサギ。
クマ。
ハト。
蛾の幼虫。
ウーパールーパー。「こんにちは」。
最後の二つは見た目のインパクトが強いですね。
でも、どちらも美味かったです 🙂
クエ鍋。こってりとしつつ魚の臭みのない、深い味わい
いよいよ。来ました。クエ鍋。
ネットなどで調べていただくとわかるかと思うのですが、クエ自体、漁獲量が少ないそうで実際に食べられる店舗が限られます。こちらの珍獣屋さんでは期間限定でクエ鍋を提供していて、Twitterでの投稿を観て「これは食べねば!」と思い、みんなに確認しつつオーダーしました。
じゃーん。
煮込むとこんな感じ。
色味が良い鍋です。
個人的に魚を使った鍋って、魚の捌き方や煮方によってはけっこう生臭くなると思っているのですが、このクエはまったくそんなことがなく。濃厚こってり、そこに野菜のシャキシャキ感と味が合わさって、本当に美味しかったです。
クエは九州地方では「アラ」と呼ばれているそうですが、厳密にはハタ亜科のアラとは別だそうです(Wikipediaより)。
文化としての「日本」の食を考える
今回は、クエ鍋自体が珍しいものでしたが、それ以外の各種料理もなかなかのインパクト。こういうのが、身近で食べられるというのは、日本の食文化ならではの特徴だと思っています。
理由の一つは、国自体が海に囲まれていて、そして、山や平原もある。そう、さまざまな動植物がいるからこそ、それらを食材とできる可能性が高いという点。
もう一つは、誤解を恐れずに言えば、日本は宗教観が幅広い(≒緩い)ため、宗教上の理由で食べられない食材や料理が少ない背景があるということ。
いずれにしても、自分自身これまでの人生で20ヵ国以上行ってみて思ったのは、食に関しての多様性は、日本は非常にレベルが高いということ。今回の珍獣屋さん然り、身の回りにいろいろなものが食べられる環境が整備されているというのをつくづく感じます(実際に食べる食べないは別として)。
せっかくこんな素敵な環境にいるわけなので、これからも楽しく美味しく(無理せずw)いろいろなものを楽しんでいければと思いました。
これからも、先入観にとらわれず、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | クエ鍋 |
店名: | 珍獣屋(横浜・野毛) |
URL: | http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14033402/ |