馮です。こんにちは。
2月最後の日は東京都心でも18℃と一気に春めいたと思ったら、3月初日は10℃にいくかいかないかという寒い日に。三寒四温とはよく言ったもので、こうして春が近づいてくるんですね。
僕たち「鍋、つつこ。」では寒いときの鍋以外の楽しみも開拓すべく、「鍋Q」や「試合命名権挑戦」など、「鍋のオープン化」にも取り組んでいきます。
でも、「鍋、つつこ。」の本懐、鍋をつつくことは本気で取り組みます。
今回紹介するのは、自由が丘「薬膳・健美麺 ZEN ROOM(ゼンルーム)」さんの、薬膳鍋。友人五人とともに四種類のスープの鍋をつつき、健康になりました。
きっかけは「自由が丘 鍋」での検索
僕は呑み会や会合の幹事をするのが好きで(趣味?)、そのとき集まるメンバーや雰囲気に合わせた店選びというのが実は楽しみだったりします。そして、この「鍋、つつこ。」を始めてから店の探し方に一つの選択肢が加わりました。それは
場所+鍋
という検索の仕方。「場所 個室」「場所 打ち合わせ」「旬 デート」「オススメ 手頃」などなど、探し方はいろいろあるわけですが、ピンポイントで「鍋」というキーワードで探すようになったんです。
そして、今回は集まるメンバーから判断して、立地的に自由が丘は全員出やすいのかなと思い、そこに、セカンドワードには「鍋」を選び、探してみました。
ここで「お、ZEN ROOMって良さそうな店があるぞ」となったわけではなく、自由が丘という土地柄、そのときの検索結果だけではイマイチわからなかったんです。そこで、「自由が丘 鍋」の検索結果位一位で出てきた食べログさんによる「自由が丘で鍋のお店を探す」の結果にアクセスし、その中をざーっと見ていたところ、目を引いたのがZEN ROOMさんの結果に出ていた写真でした。クチコミや評価(数値)も大事ですが、やっぱり写真って大事ですね。
とても前置きが長くなりました。スミマセン(笑)
ということで、今回は写真を中心にご紹介。
まずお店。自由が丘駅から歩いて五分ほど。繁華街よりちょっと離れたところにあります。
スープと漢方薬と具材のハーモニー
さあ、鍋をつつきましょう。こちらのお店では全部で四種類のスープから鍋を選ぶことができ、一つの鍋で二種類のスープを選べます。今回、五名で鍋をつついたので、鍋二台に、それぞれ二種類、計四種類すべての味を楽しめました。
楽しんだ味は次の四つ。
- 美肌豆乳スープ
- デトックス火鍋スープ
- 烏骨鶏スープ
- 生姜黒ゴマスープ
お店の紹介が遅れましたが、ZEN ROOMさんは名前のとおり、薬膳を楽しめるところ。「薬膳は、特別な日だけでなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という理念をお持ちとのことで、日常的に気軽に薬膳を楽しめる空間を求めているそうです。たしかに、この理念のとおり、店内設計自体がキレイで、雰囲気が健康的、そして、料理そのものが健康的なものばかりでした。
鍋のスープはこのような感じです。
そして。スープだけで終わりではありません。具材を煮込む前にもう一手間が入ります。そう、各種漢方の投入です。鍋の味に合わせて、棗や八角、陳皮や生姜、さらに冬虫夏草や当帰などふだんあまり目にしたり口にできないさまざまな漢方を入れることで、スープの味を高めるだけではなく、健康を維持できる工夫がなされているわけです。
二台の鍋を改めて。
そして、いよいよ具材を投入。カラフルで目で楽しめます。思わず、しっかり写真を撮らせてもらっちゃいました。
こちらのお店では、スタッフの方が具材を入れてくれます。ちなみに、スープがテーブルに届いてから、各種漢方や鍋の具について準備をしながら丁寧な説明をしてくださいました。聞いてみたところ、こちらで対外的に薬膳教室を開催しているそうなのですが、店舗スタッフもそちらに参加して、勉強しているとのこと。知識も味の大事な要素の一つだなと思いました。
こちらは美肌豆乳スープとデトックス火鍋スープ。最後に各種葉野菜が入り、緑鮮やかな鍋に。
こちらは烏骨鶏スープと生姜黒ゴマスープ。葉野菜を入れる前はこういう感じでした。
ちなみに烏骨鶏スープにのみ当帰を入れるそう。烏骨鶏は普通の鶏に比べて栄養価が高いと言われており、中国宮廷では高級食材として扱われています。その出汁にさらに当帰を入れることで、滋養たっぷり、スープを飲むだけでも健康になれるというわけです。
こうして、健康的な四種類の鍋をみんなでワイワイと楽しみました。鍋をつつく楽しさ、そして、そこに薬膳の考えが入るというのは心身ともに健康になれますね 🙂
ちなみに、こちらは鍋だけのお店ではありません。薬膳をテーマに、さまざまな飲食を堪能できるのです。
お茶に関しては台湾式の入れ方で美味しく飲めますし、小皿(タパス)もいろいろあって、たとえば「薬膳スープで炊いた牛すね肉とお野菜のグツグツ煮込」や「酔っ払い海老」「ピータンと豆腐の冷奴 パクチーを添えて」などなど。こちらもどれも美味でした。
これで終わらず。鍋の醍醐味の一つ〆もしっかりと堪能しました。
こちらでは〆に、十五穀米による雑炊や米粉でつくった麺などが用意されており、スープに合わせた楽しみ方ができるのです。今回は、「十五穀米」「春雨麺」「米麺(平)」をそれぞれのスープで。
この日は、夜は気温が一桁だったんですが、お店を出たあとは身体のうちからポカポカしました。血行が良くなるのはいいですね~
薬膳の効能
今回、「薬膳」をテーマにした鍋と料理、飲み物を満喫しました。美味しくて健康的っていうのは「食」の観点で見るとかなり重要なのかも、と思いました。で、いつものごとくWikipediaを通じて「薬膳」について調べてみたところ、
中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食養生の方法である。(Wikipediaより)
とのこと。つまり、食べる体験に、中薬(薬)を取り込むことで栄養価を高め、より健康を意識した食にするということかと思います。
美味しいものってついつい食べ過ぎちゃったり、たとえば、肉だけ、揚げ物だけ、みたいな食べ方をすれば味としては美味しくとも健康面ではあまり良くなくなります。薬膳の考えは、味に健康を加えた、僕やメンバー大崎のようにまもなく不惑となる身の人間にとってはありがたいものです(笑)
最後に「ZEN ROOM」さんの理念を紹介して今回のブログを〆ます。
- 薬膳理論に基づきつつも、食べやすいように和の調味料や食材も活用していきます。
- 季節の食材や発酵食品、品目数を大切にし、栄養バランスを重視しています。
- 「薬膳は、特別な日ではなく、日常的に無理なく食べ続けられることが何より大切」 という考えにより、「リーズナブルさ」 「食の楽しさ・美味しさ」 そして、「いつでも、どこでも」 を追求します。
中国では「医食同源」「薬食同源」という考えがあると言いますし、薬膳はまさにそれを体現する料理。これは別に中国に限定する必要はないわけで、僕たちも美味しく楽しく健康に食事を楽しみたいもの。この理念は、「鍋、つつこ。」も参考にしていきたいと思います。そして、「鍋」という周囲の人たちと、その「空間」を楽しんで楽しめる料理、この組み合わせはこれから研究しがいのあるテーマだと感じました。
じゃ、次回もキレイに健康に、鍋、つつこ。
(文責・馮)
今回つついた鍋
種類: | 薬膳鍋 |
店名: | 薬膳・健美麺 ZEN ROOM(ゼンルーム) |
URL: | http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13146052/ |