[コソ鍋・佰弐拾弐]東京下町で30年以上続く味、ふじ芳のうずら鍋


東京下町、浅草橋駅すぐ近くにある昔ながらの仕事にこだわる和食料理店

東京下町、浅草橋。江戸時代から庶民の街として発展し、昭和7年(1932年)には総武線の駅が開業し、さらに賑わいを見せ始めました。

それから50年後の昭和57年に開店したのが今回お邪魔した「ふじ芳」さん。昔ながらの仕事にこだわる和食料理店として有名で、古くからたくさんのお客さんが足を運ぶそう。

雰囲気のある店構え。

独特の雰囲気が漂う店構え。

独特の雰囲気が漂う店構え。

入口看板にある「うずらなべ」の文字が気になります。

「うずらなべ」の文字に釘付け!

「うずらなべ」の文字に釘付け!

店を表す看板にも味がある。

店を表す看板にも味がある。

さっそくお店に入ると2階のお座敷席へ通していただきました。

畳敷きのお座敷。

畳敷きのお座敷。

畳敷きの店内からも、伝統とこだわりが感じられますね。

さらに、店内には気になる張り紙やメニューがたくさん。

まずは名物うずら鍋のメニュー。作り込みにこだわりを感じます。

メニューの作り込みからしてこだわりを感じます。

メニューの作り込みからしてこだわりを感じます。

さらにオススメハイボールも。ブラックニッカ使用とのこと。

こちらもオススメ。 ふじ芳ハイボール。

こちらもオススメ。
ふじ芳ハイボール。

それではさっそくメニューを観て注文します。

名物うずら鍋。 コースもあるけど、アラカルトでいろいろ楽しむのも良し。

名物うずら鍋。
コースもあるけど、アラカルトでいろいろ楽しむのも良し。

こちらのお店はコースもあるんですが、コース以外の料理も気になるところ。今回はうずら鍋とアラカルトで注文してみました。

まずはその昔ながらの仕事にこだわってつくられた、四季折々の料理から。

お通しのイカの煮物。これでご飯食べたい味。

お通しのイカの煮物。 味が染み込み、さくさくの歯ごたえが最高。

お通しのイカの煮物。
味が染み込み、さくさくの歯ごたえが最高。

今日の料理のお供は、こちらもお店でオススメされた広島の純米吟醸「福美人」。呑口が良かった!

こちらのオススメ。 広島の純米吟醸「福美人」。

こちらのオススメ。
広島の純米吟醸「福美人」。

もうそろそろ季節が終わっちゃう白子ポン酢。シーズン最後に楽しめました。

白子ポン酢。

白子ポン酢。

こちらは米茄子のあんかけ。こういう料理が出るというのがちょっと以外。そして、これは大当たりのメニューでした。美味い!

米茄子の蟹あんかけ。

米茄子の蟹あんかけ。

さらにこれからどんどん旬が来る、夏牡蠣。岩牡蠣。美味い!

夏牡蠣。

夏牡蠣。

……ということで、鍋以外で終わっちゃいそうなので、そろそろ本番の鍋に行きましょう 🙂

いよいよ登場!うずら鍋

さぁ、登場しました。うずら鍋。

鍋登場。

鍋登場。

薄味の和風出汁とのこと。年季の入った鍋とコンロで。

年季の入った鍋とコンロ。

年季の入った鍋とコンロ。

そしてメインの具材が登場!

「!!!!! なんだこれは!」と思わず言いたくなるボリューム感。こちらはうずらを骨ごとミンチにした団子の素。これを煮込んでいただきます。

鍋の具登場。 なんだこれは!

鍋の具登場。
なんだこれは!

It’s 鍋タイム!

うずら鍋、つつこ。

うずら鍋、つつこ。

まずはスープに火を入れて。

まずは出汁スープに火を入れて。

まずは出汁スープに火を入れて。

沸騰してきたところでうずら団子を入れていきます。こちらは店員さんがすべて作り込んでくれます。このあたりもこだわりですね。

煮立ってきたらうずら団子を入れていきます。

煮立ってきたらうずら団子を入れていきます。

団子はあまり形を整えすぎず、あえていびつさを出しているようです。

018

うずらに続いて白菜やネギなどたくさんの野菜を投入。野菜も美味そう~

うずらに続いて野菜も。

うずらに続いて野菜も。

野菜の蓋でうずらをしばらく煮込んで待ちます。

野菜で蓋をして少し煮込む。

野菜で蓋をして少し煮込む。

そしてうずらに火が通ったところで春菊を乗せて完成!

うずらに火が通ったら最後に春菊を乗せて完成。

うずらに火が通ったら最後に春菊を乗せて完成。

見た目が「鍋」ですね。王道。伝統。

王道の鍋。美味そう!

王道の鍋。美味そう!

こちらの角度からも。

こちらの角度からも。

こちらの角度からも。

さっそくいただきます。美味い!

うずらの優しい味わいが最高。

うずらの優しい味わいが最高。

そうそう、こちらのうずら鍋、何も付けず、煮込んだスープと具材だけでいただくのです。それだけしっかりと味が出ていて、その味にこだわりを持っているから。たしかに、この味付けだったら余分な薬味やタレは入らないです!

いやー、あれだけボリュームがあったけど、ぱくぱくあっという間に食べられました。

最後はもちろん〆ます。こちらの〆は雑炊。

雑炊は一度鍋を厨房に持っていて、板前さんが調理してくれて持ってきてくれます。

来ました!黄色と緑のコントラストがすばらしい。

〆の雑炊。厨房で準備してくれます。

〆の雑炊。厨房で準備してくれます。

あの出汁で作られた雑炊、楽しみ。

あの出汁で作られた雑炊。 楽しみ!

あの出汁で作られた雑炊。
楽しみ!

予想を裏切らない、予想以上の味でした。

最後まで美味かった!

最後まで美味かった!

最後まで美味しかったです。ごちそうさまでした!

こちらは店の雰囲気がとてもよく、また、女将さんがいろいろと教えてくれたり、とても居心地の良いお店でした。30年以上続いている秘訣、味以外の部分もたくさんありますね。

店の前で記念写真もぱちり。

店の前で記念写真。

店の前で記念写真。

うずらってどんな鳥?

さて、今回の主役の「うずら」。どんな鳥かご存知ですか?

僕自身、名前はよく聞くのですが、たいていは「うずらの玉子・卵」とうずらそのものではなくて、玉子(卵)のほう。たとえば串揚げで食べたり、ラーメンのトッピングに入っていたり。ちなみに僕の出身地の名物、横浜家系ラーメンの特徴の1つがうずらの玉子トッピング。

話が逸れました。

うずらそのものを目にしたり、それこそ今回のように口にする機会ってほとんどありませんでした。とういことで、さっそくWikipediaで調べてみたところ、

  • 古事記や万葉集など古くから歌に詠まれている
  • 日本では平安時代に本種の調理法を記した書物があった
  • 調理法として水炊き、焼き鳥、肉団子などがある

などなど、古くから日本に馴染みもあり、そして食用の鳥としても扱われていたようです。

一方で、2012年に環境省レッドリストに記載されたこともあって、現在は養殖されているもの以外の本種(うずら)を狩猟することは違法になっているとのこと。

そんな中、日本では採卵用・食用としての養殖が進み、今ではその身も卵も食べられるようになっています。今回、こういう形でうずらという自分にとって新しい味を発見できたのは嬉しいことでもあり、また、そういう環境面の背景を知ることも大事だなと思いました。食べられる間に、美味しく感謝していただきたいと思います 🙂

それにしても、ふじ芳さん、うずらに目を付け、鍋にするというところに、お店のこだわりを感じました。また、昔ながらの丁寧な仕事があるからこそ、この味が出せ、そして30年以上もお店が続いているんだと思います。ぜひこれから40年、50年と続けていってもらいたいです。

こだわりの味を探して、鍋、つつこ。

(文責・馮)

今回つついた鍋

種類: うずら鍋
店名: ふじ芳(東京・浅草橋)
URL: http://shikinoaji-fujiyoshi.jp/

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